「絵本や教科書の原画」楽しんで/第16回絵本原画展
(2010年2月1日)
西村繁男さん、内田麟太郎さんのギャラリートーク
第16回絵本原画展「童心社・光村図書」展がシティギャラリーで始まり親子づれの来場者でにぎわっている。主催はNPO時をつむぐ会。
同会では「絵本は子どもが初めて出会う最初の文学であり、芸術」と考え、毎年原画展を開催してきた。今回の原画展は、絵本と紙芝居を五十年以上手がけている童心社、六十年にわたって教科書を出版している光村書店の協力で企画した。
同会の続木美和子代表は開会式典で「今回の展示を通じて紙芝居にも新しい発見があった。また教科書で初めて読む物語が楽しくて、何度も読んだ経験を持っている。毎回、展覧会のチケットを売ることに抵抗があったが、文化を手渡ししていると思って続けてきた」と話した。
松浦市長は「本当にすばらしい行動力、団結力で原画展を開催されてきた。私も応援している。時代を超えて親しまれる絵本は、幼い頃の感動をよみがえらせ、すばらしい展覧会になっている」と祝辞を述べた。
童心社の佐倉清一社長は「営業担当をしていた頃から長くお願いをしてきた童心社の原画展をやっと実現してもらった。昔まちなかで見せていた街頭紙芝居を教育に役立てようと紙芝居づくりに取り組み始めた。紙芝居約2千点、絵本も千七百点出版してきた」、光村図書の常田寛社長は「教科書の原画は小さいが作家が精魂こめて細部まで描いている。教科書の原画をこれだけ出展するのは初めて」と開催の喜びを語った。
展示作品「むしむしでんしゃ」の作家西村繁男さん、内田麟太郎さんのギャラリートークが行われ、作品を解説しながら絵本作家になったいきさつなどを語り、来場者を楽しませた。