東口駅舎工事に着工/平成22年度内に竣工予定
(2009年12月22日)
起工式であいさつする松浦市長
高崎駅東口駅舎改良工事の起工式が行われた。平成22年度完成予定
高崎駅東口駅舎改良工事の起工式が二十二日に現地で行われた。二階建て駅舎を三階建てに建て替え、延べ床面積を1800㎡から3500㎡に増床する。
高崎駅東口ペデストリアンデッキなど東口周辺整備に伴い、高崎市とJR東日本高崎支社は協議を行ってきた。北陸新幹線が平成二十六年度中に金沢まで延伸、北関東道が二十三年度中に全線開通することをにらみ、高崎スマートICの建設が進められるなど、高崎駅東口エリア整備は、高崎市の都市戦略の上でも重要な事業となっている。現在工事中のペデストリアンデッキCデッキは平成二十二年三月完成予定、駅前デッキは東口の新駅舎にあわせ平成二十三年三月完成予定となっている。
新しい東口駅舎は「音楽のあるまち」と「上毛三山の稜線」をコンセプトに、群馬の玄関口にふさわしいデザインを計画している。新駅舎はペデストリアンデッキと段差なしで結び、エレベーター、エスカレーターなどバリアフリー設備を充実させ駅前広場と改札口のアクセスを改善させる。駅なかの店舗の配置や内容を見直し、新幹線高架下部分の店舗についてもリニュアルする。高崎駅市民サービスセンターは眺望の良い三階に開設する。
起工式で伊藤嘉道支社長は「高崎駅は一日6万人が利用している。駅を中心に高崎市の繁栄に貢献するため、構内を大幅に見直すのが今回のプロジェクト。群馬県の玄関口として育てたい。新しいことに出会え人々が集まる駅づくりをめざしたい」とあいさつ。
松浦市長は「高崎駅は高速交通網の核として高崎市とともに発展してきた。上越・北陸新幹線と関越・上信越・北関東自動車道で本市を中心とした高速交通の十字軸が完成し、高崎市は中央日本の高速交通網の中心に位置することとなる。北関東・北信越の要の都市として更なる飛躍と発展をめざすには、交通拠点性を高めることが重要な課題。スマートICによってまちなかの集客力を高め、地域経済の活性化に努めたいと考えている」と高崎駅周辺整備の意義を述べ、新駅舎整備に期待した。
高崎駅の沿革は、昭和五十七年の上越新幹線開通によって高崎駅ビル開業。平成十七年に橋上駅舎化し改札口を統合。中央コンコース開通。新幹線直結改札口開始。平成十八年に駅東口にショッピング飲食ゾーン開業、平成二十一年に駅ビルモントレー一階リニュアル、ホテルメトロポリタン高崎リニュアル。