110周年に「こども憲章」制定
(2009年10月29日)
各校の代表が意見発表
子どもたち八十六人が市長に意見発表
高崎市は、市制110周年の記念事業の一環として、「こども憲章」の制定をめざしている。子ども達の意見をもとに、子ども達が中心となって憲章制定を進めていく。
来年の西暦2010年に、高崎市は市制110周年を迎える。高崎市では記念事業の一つに「こども憲章」の制定を計画している。
こども憲章は、子ども達が夢や希望を持って明るく楽しく元気よく、心も体も健やかに成長していくため、子ども達自身が考え行動する指針としていく。
二十四日に、市内小中学校、養護学校八十六校の代表者による「こどもサミット」が開かれ、こども憲章の原案作成に向け、子ども達の意見が発表された。生きていく上で大切にしなければならないこと、大人達に大切にしてほしいこと、未来の高崎に望むことをテーマに学級、学校で話し合い、とりまとめた意見を代表一人ひとりが発表した。
大切にしたいことでは、家族や友だち、命、信頼、自然や地球環境などが上げられた。「相手の立場に立ち理解することが大切」、「環境に関心を持ち、できることから取り組みたい」、「苦しくても友だちがいればがんばれる」、「夢や希望を持って自分を向上させていきたい」などの意見が出された。子ども達からは、物質的なものよりも心の大切さが強く求められていた。また子ども達は環境問題への関心が高く、ごみ減量やCO2削減に市民が取り組み、豊かな自然を守っていくことを望んでいた。
高崎市では、今回発表された意見、考えをもとに、代表者に素になる案を作ってもらい、来年二月に子ども議会を開催してこども憲章を制定する。こども憲章は、来年度に予定している市制110周年記念式典で市民に発表することになっている。
松浦市長は「皆さんはこれから高崎市にずうっと残る子ども憲章を手掛けてもらうことになり、とても貴重な経験ができると思う。すばらしい憲章ができるように一生懸命がんばってほしい。皆さんの意見を楽しみしている」と期待し、こども憲章作成委員の委嘱状を代表者一人ひとりに手渡した。
中島雅利教育長は「群馬県内の教育長と話しをするが、高崎のまちは本当に活気がある、輝いていると言われる。高崎は若者からとても人気のあるまちになっている。高崎がどうしたらいいまちになるか、みんなで考えてきたからだと思う。この高崎をもっとすばらしいまちにしていくのは、みなさんであることを自覚し、自分たちのまちをより良くするために意見を出し合ってほしい」とあいさつした。