冷蔵庫に「安心連絡メモ」/救急救命に生かす

(2009年10月26日)

冷蔵庫に「安心連絡メモ」/救急救命に生かす冷蔵庫に貼っておく「安心連絡メモ」

 高崎市は、一人暮らしの高齢者などの救急救命に役立てようと、万が一に備える「安心連絡メモ」を対象世帯に配布している。

 一人暮らしの高齢者が救急通報した際、重篤で本人の意識がはっきりしない場合など、駆けつけた救急隊員に症状や、救命活動に必要な情報を伝えられないことがある。「安心連絡メモ」はこうした救急救命時に対応できるよう、家族や知人など緊急の連絡先、かかりつけ医院、既往症や常用している薬などを記入。どこの家庭にもある冷蔵庫に磁石で貼り付けておくことをルール化し、救急隊員が確認しやすくする。鉛筆で記入し、内容が変わった場合は自分で書き直す。連絡メモは最新の内容にするよう努めてもらう。救急隊員が同メモを救急活動に生かすよう、高崎市消防局、新町と吉井町を管轄する多野藤岡広域消防本部に依頼している。

 安心カード制度の導入については、五月に民生児童委員からも要望を受け、また市議会六月定例会では高橋美幸議員から提案されていた。本市の一人暮らし高齢者は、約六千七百人で、高齢者夫婦世帯、病弱な高齢者がいる世帯など、地域の民生児童委員が必要と思われた世帯に、このメモを配布している。冷蔵庫に貼る際には半分に折り、既往症などのプライバシー項目は内側になるよう配慮されている。

 高崎市では、こうした緊急連絡メモの必要性を認識しており、検討段階で消防局の救急隊にアンケート調査を実施した。消防局からは迅速、適切な救急活動に役立つという回答を得た。高齢者宅への配布や記入指導、冷蔵庫への貼り付けなど、民生児童委員の全面的な協力で普及推進がはかられている。

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