「音楽のあるまち高崎」が二十年/高崎音楽祭が開幕

(2009年10月13日)

 第二十回高崎音楽祭が十月十一日に開幕した。群響の演奏や様々なジャンルのアーティストのコンサートで高崎の秋を彩る。「音楽のあるまち高崎」の都市理念は高崎音楽祭とともに生まれ、市民に親しまれるキャッチフレーズとして定着した。

 初日に群馬音楽センターで行われた「ラブ&ライブ」は、後藤真希ら十組が出演し若者を中心に満席となった。桐生市出身の女性ボーカリスト・MAYSなど熱いステージで場内は盛り上がった。終演後は市内のライブハウスでDJパーティが行われた。

 九日には、プレイベントとして高崎駅前の豊田屋旅館で、七十年代フォークで活躍した加川良のライブが行われ、こちらも往年のファンを集め大盛況となった。

 高崎音楽祭は、他の演奏会にはない個性的な音楽性を追求する公演で構成されている。群馬交響楽団を軸に、ワールドミュージックやジャズ、ポピュラーを幅広く取り入れたステージの評価は高い。来場者の半数は県外、首都圏からで、音楽による高崎の知名度アップと集客に大きく寄与している。宿泊、飲食など経済効果も大きく、高崎の都市戦略を担っている。

 高崎音楽祭と高崎マーチングフェスティバルは高崎市制九十周年に誕生した市民主導の事業で、ともに今年、第二十回を迎える。市民のすそ野の広い音楽活動・文化活動を背景に、群馬交響楽団を擁する高崎市の芸術性を、更に豊かな都市文化として高めていくため、高崎音楽祭とマーチングフェスティバルが誕生し、「音楽のあるまち高崎」を理念として打ち出した。プロフェッショナルな芸術性を紹介する音楽祭と、市民参加で児童・生徒を中心に、質・量ともに全国トップレベルのパフォーマンスを披露するマーチングフェスティバルは、音楽のあるまちを象徴する両翼と言える。今年は高崎市と友好都市を結ぶ金沢市からアンサンブル金沢も招へいし、十一月初旬まで市内各所で演奏会が繰り広げられる。

 これからの主なコンサートは次の通り。

◇千住明with群馬交響楽団シンフォニーコンサート=千住明、大貫妙子、高橋多佳子、フェビアン・レザ・パネ、群馬交響楽団。十月二十三日(金)群馬音楽センター。午後六時開場、午後七時開演。全席指定5000円。

◇東京スカパラダイスオーケストラ=十月二十四日(土)群馬音楽センター。午後六時三十分開場、午後七時開演。全席指定、5250円。

◇オーケストラ・アンサンブル金沢=指揮・飯森範親、フルート・パヴェルフォルティン、管弦楽・オーケストラ・アンサンブル金沢。十月三十日(金)高崎市文化会館。午後六時三十分開場、午後七時開演。全席指定4000円。

 チケットは、群馬音楽センター、高崎市文化会館、高崎シティギャラリーほか。問い合わせは、高崎音楽祭事務局322・9195。

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