城趾地区の景観づくり
(2009年10月1日)
音楽センター東
乾櫓周辺
夜間のライトアップ
お濠の歩道を整備
高崎市は、城趾地区お濠の張り出し歩道が築後五十年経過し、老朽化していることから、景観形成とあわせた改築を行う。
高崎城趾のお濠は、江戸期の素堀りに始まる本市の歴史的資産であり、花見の名所としても市民を楽しませている。乾櫓を始め、市民が高崎の歴史を語る上でのシンボルとなっている。
シンフォニーロードから音楽センター・もてなし広場東、さくら橋を経て姉妹都市公園に至る区域には、お濠の上に張り出し歩道が設置されている。昨年の全国都市緑化ぐんまフェア開催にあわせて、張り出し歩道の安全性や耐久性について調査を行ったところ、コンクリート剥離による鉄筋の露出など、構造物の強度劣化が確認された。高崎市としては、緑化フェアの開催に間に合わせて改修工事を行う考えだった。
また、この地域はゲリラ豪雨の際に浸水被害が発生することがあるため、姉妹都市公園北側に越流堰をつくり、水位を安定させて被害の軽減をはかる。
改修工事は、お濠端の風情を後世に残すため、城趾地区の景観と文化的価値を保全するよう配慮した。また、高崎駅周辺バリアフリー基本構想の重点地区でもあり、改修工事にあわせて交差点の段差、こう配の緩和、誘導ブロックの連続性など安心安全なまちづくりも推進していく。現在使われている転落防止柵(鋳物フェンス)は、再利用する。
工事は、三カ年計画で行い、今年度は音楽センター東側から乾櫓までと越流堰。二十二年度はもてなし広場から姉妹都市公園東、二十三年度は姉妹都市公園北。総事業費は3億円を予定。