流行期に7万5千人の感染を予想/新型インフルエンザ
(2009年9月7日)
国が十月上旬をピークに新型インフルエンザが流行すると発表したことで、高崎市の対応が高崎市議会でただされた。
国によれば、人口の約二割が新型インフルエンザに感染すると予想されており、本市にあてはめると約7万5千人に上る。
新型インフルエンザの患者数は、七月から集団感染だけ発表されるようになっている。八月末までの本市の感染者数は63人だが、市では「実際はもう少し多いのではないか」と見ている。また、八月三十一日から市は市役所玄関などに消毒液を用意し、来庁者に感染防止を啓蒙している。
学校、幼稚園、保育所における予防対策や、流行時の対応を徹底し、発生状況は保護者に知らせていく。流行期には、学級閉鎖などの対応をとるが、措置基準などマニュアル化する。各学校・園では、子どもたちの体調観察や検温など、一人ひとりの健康管理に留意していく。家庭では、手洗い・うがい・消毒を励行してもらう。
群馬県が発表している新型インフルエンザ(A/H1N1)の集団感染疑い事例では、前橋、伊勢崎八月十四日以降、高崎市では報告がない。医療機関からの報告数は八月二十四日から三十日までの一週間で西部管内は20件あり、増加傾向にある。これまでの発生は、県中部から東部が多い。