新編「倉渕村誌」全四巻が完結
(2009年8月25日)
新編「倉渕村誌」
倉渕の生命を伝える紙碑
新編「倉渕村誌」第四巻通史編がこのほど上梓され、同村誌全四巻が完結した。
「倉渕村誌」は、昭和五十年に刊行されたが、三十年が経過し、その後の資料等を収集、整理し、新たに村誌を編纂しようと、倉渕村では合併前の平成十五年度から準備を行い、合併後は高崎市が事業を引き継ぎ、五年計画で全四巻五冊を出版。これまでに、第一巻から第三巻までを刊行していた。
村史編さん委員会は、前かみつけの里博物館長の近藤義雄氏が委員長、倉渕地域の市川光一氏が副委員長。原始古代、中世、近世、近代現代、民俗、自然の六部会で構成され、三十人の専門家、研究者が委員をつとめた。刊行委員会は前村長の市川平治氏が委員長。市川委員長は「この地域に生きた人々の足跡を鮮明に伝え、倉渕地域の存在の証しと言える。地域の生命を伝える紙碑として愛蔵活用されることを期待している」と寄せている。
各巻の内容は次の通り。
◇第一巻「資料編Ⅰ原始・古代、中世、近世」=縄文・中世文献。金石資料、近世資料などの記録。倉渕村の自然と文化、遺跡・遺物調査、発掘調査の成果。領主支配、村と生活、農業と貢租、産業・交通、小栗上野介忠順。五百頁。
◇第二巻「資料編Ⅱ近代・現代」=明治、大正、昭和、平成の貴重な記録。高崎市との合併まで。政治・経済、村政と村議会、村民の暮らし、教育の発展、人物。六百五十頁。
◇第三巻「民俗編・自然編」=倉渕地域の特徴ある生活、山の暮らし、道祖神。倉渕地域の大地の成り立ちと自然環境。生活、信仰と道祖神、街道と暮らし、祭りと芸能、倉渕に伝わる話、倉渕のことば、地名。地形・地質、気候・気象、植物、動物。二分冊、計四百六十頁。
◇第四巻「通史編」=原始・古代から現代までの倉渕の歴史をわかりやすく記述。七百頁。
頒価は第一巻、第二巻、第四巻が三千五百円。第三巻は三千二百円。高崎市役所市民サービスセンター、倉渕支所で販売。問い合わせは倉渕支所378・3111。