日食の観察会に八百人/高崎市少年科学館
(2009年7月30日)
800人が参加した観察会
二十二日、高崎少年科学館で特別天文教室「部分日食を見よう」が開催された。
日食に対する市民の関心が高く、雨天だったにも関わらず、ロビーは受け付け開始時間前に約四百人、説明が始まる前には約八百人が集まった。
先着百人に日食グラスを配布する予定だったが、多くなることが予想されたため、急きょ少年科学館の職員が二百五十枚を制作したという。
高崎市少年科学館は「日食がテレビなどで取り上げられるようになってから、全国の科学館や博物館で一気に問い合わせが増えたと聞いている。定員を設けたところは増やすなどの対策をしていたため、多くなることは予想していたが、こんなに多人数になるとは想像していなかった」と話す。
特殊なシートでレンズを覆った望遠鏡・モニターの設置や職員のグラスが貸し出され、グラスがもらえなかった人も楽しめるよう工夫されていた。
欠け始めの十時頃は雨だったため、傘を差しながらの観察だったが、十時三十分頃には曇りに。それでも太陽は見えなかったため、参加者は空を不安そうに見つづけていた。最も欠ける十一時十分頃、雲の切れ目から三日月型の太陽がのぞき、会場は一斉に盛り上がった。子どもたちは「綺麗」や「感動」と声を上げていた。
十一時三十分頃には晴れ間が広がり、太陽全体が見られた。会場に残っていた参加者全員観察することができ、大成功となった。