東南部運動公園計画を白紙に
(2009年6月29日)
高崎市は、市内に建設を計画していた東南部運動公園の計画を白紙に戻す考えを26日の市議会教育常任委員会で明らかにした。
東南部運動公園は、高崎地域東部にスポーツ施設が少ないことから、合併以前の15年以上前から構想が語られており、平成9年に基本構想がまとめられている。浜川運動公園と同規模以上で、綿貫町ほか3町の井野川沿いに面積は約29ヘクタールの大プロジェクト。屋内プールを備えた総合体育館、テニスコート・クラブハウス、野球場、サッカー・ラグビー用の球技場、多目的広場、ランニング走路、芝生広場などを備え、総事業費は370億円が予定されていた。また同公園内に県立の運動施設を誘致することも検討されてきた。
高崎市は、同公園の実現が難しく、合併により市域が4倍に拡大したことで各地域のスポーツ施設の適正配置を見直したいことなどを理由に、計画を白紙に戻すことにした。この計画が存続すれば、建設予定地域に、スポーツ施設の新たな建設計画ができないことも白紙化の理由の一つ。
今後は、大規模複合施設ではなく、単独施設を地域事情や市全体のバランスを見ながら配置していく方向に転換する。
市議会では、白紙化を評価する一方、市内にスポーツ施設が少ないことが指摘され、早期充実が要望された。