初夏の風物詩「ほうずき市」
(2009年6月18日)
延養寺境内でほうずき市
あら町の延養寺で、十五日に「青葉祭り・ほうずき市」が行われた。同寺では、弘法大師が誕生した六月十五日に、初夏の風物詩として行っている。檀家や地域の人を中心に野点などもあり参詣者を集めた。本堂では、壇信徒の先祖を供養する「土砂加持(どしゃかじ)法要」が営まれた。
ライフスタイルの変化で、お寺や仏教にふれあう機会が少なくなり、気楽にお寺に来て楽しいひとときを過ごしてもらうのがねらいで、今年で五回目。高齢者や子どもたち、障がいを持った人たちの交流にも役立てたいと毎年趣向をこらしている。今回は、あら町の歴史をひもとき、御伝馬事件の顛末をパネル展示で紹介した。境内に人が集いあうことで、まちの楽しさづくりにもつながっている。
延養寺では「人々の中にある仏の心、やさしさを出せる場として、楽しんでもらえればうれしい。何をしているのかと境内に入りにくそうに覗いている人にも声をかけて、気楽な気持ちで来てもらっている。近隣との縁が少ない人もこうした機会をきっかけで、顔がわかり人とのつながりが生まれるのではないか」と話している。