新高崎全域を網羅/「高崎の地名」を発刊
(2009年6月10日)
「高崎の地名」
高崎市内の236町の町名の由来や地域の歴史をひもとく「高崎の地名」がラジオ高崎から発刊された。著者は、郷土史家の田島桂男さん。
田島さんは、10年前に旧高崎地域の町名をまとめた「たかさき町知るべ」を同局から発刊しているが、その後、合併により拡大した各地域の町名の由来なども調査してきた。吉井町との合併を記念し、前作の第二弾として出版。大幅に加筆改訂され、全市域の町名を網羅した著作となった。
地域の歴史や土地のつながりをわかりやすくするため、昭和三十年代の「昭和の大合併」当時の町村域で章立てされている。古代から近代まで、幅広い話題を紹介しながら、町の特徴を浮かび上がらせている。
現在の地名の多くは江戸時代の村名に由来し、土地の歴史を代表するものとして大切にしなければならないと、田島さんは指摘している。都市の発展の様子を、地名から学ぶことができる。
田島さんは1933年高崎生まれ。市内中学校長、中央公民館長を歴任し、現在育英短期大学教授。前高崎市史編さん委員。ラジオ高崎の放送を通じて高崎の歴史や文化財を紹介している。
本書はA5版335頁。頒価は1800円。問い合わせはラジオ高崎、電話322-5555。