まちなかを彩る「高崎花路花通り」開幕

(2009年4月29日)

まちなかを彩る「高崎花路花通り」開幕庁舎前広場でオープニングセレモニー

まちなかを彩る「高崎花路花通り」開幕ライトアップされたオブジェ「クリスタルブーケ」

 高崎花路花通りが二十九日に開幕した。昨年行われた全国都市緑化ぐんまフェア高崎会場を引き継ぐ事業で、高崎駅西口線を中心に、鮮やかな花が街路を飾っている。

 高崎市は、昨年の緑化フェアで全国初のまちなか緑化を行い、これからの緑化フェアの方向を示すものとして高い評価を受けた。高崎花路花通りとして独自のコンセプトを打ち出し、緑化意識を市民に定着させるとともに、まちのにぎわいを創出し、中心市街地の活性化に寄与する事業として継続する考えを持っていた。継続を望む市民の声も強く、初日から大勢の来街者が花を楽しんでいる。

 昨年の緑化フェアでは、高崎市内の協賛企業から四千六百万円の浄財が寄せられ、このほど完成した高崎駅西口線の緑化整備や景観づくりのために活用された。市民がまちづくりを担う高崎ならではの事業が実施されている。

 群馬県も緑化フェアの継承事業「花と緑のぐんまづくり」を市町村持ち回りで開催することを決め、今年はその第一回目として高崎市が会場になった。二十九日はたかさきスプリングフェスティバルが城趾地区で開催され、県、市、市民の合同開会式が行われた。

 式で大沢正明知事は「県と市で十万株を植裁した。夜のライトアップも見どころで多くの人に足を運んでほしい」、松浦市長は「花緑は心を豊かにする。緑化意識が市民一人ひとりに育ってくれるよう期待している」とあいさつした。二十一回目の開催となるスプリングフェスティバルは、群馬県最大の市民の手作りイベント。加藤隆実行委員長は「花と緑を生かし、これからのまちづくりにふさわしい環境にやさしいイベント。二百人の市民ボランティアで運営されている」など開催の目的を説明した。

 来賓の福田康夫元首相・貴代子夫人は「昨年、フェアが終わると花が無くなり残念に思っていた。高崎駅を降りると明るい雰囲気に包まれている」。群馬県議会の腰塚誠議長は「身近な緑化運動に取り組むことが大切。花と緑にあふれる群馬づくりを推進してほしい」。高崎市議会の柴田正夫議長は「大きな成果を上げた緑化フェアの後継事業を、県市が連携して実施することは今後のまちづくりにつながっていく」と祝辞を述べた。

 昨年の緑化フェアを機に高崎駅西口線の街路樹や植裁の手入れをする「タカポンキッズ」が結成され、紹介された。

 会期は五月三十一日まで。井上ビル前のオブジェ「クリスタルブーケ」のイルミネーションが見どころ。光と音楽が演出するアート作品として話題になりそうだ。週末、祝日を中心に花緑体験教室、スタンプラリー、まちなか寄席、サッカースクールなどが開催される。

 問い合わせは高崎花路花通り実行委員会事務局(高崎市都市計画課内)電話321・1269。

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