地産地消メニューで高崎の味を
(2009年4月15日)
新しい高崎の味を試食
高崎うどんと豚モツ
高崎の新しい味をつくろうと、高崎うどんと豚モツを使った新メニューの試食会が十四日にJA高崎で開催された。主催は「高崎市の名物をつくる会」で、群馬県飲食業生活衛生同業者組合、JA高崎ハム株式会社、JA高崎を中心に構成され研究を行っている。
高崎市のモツ出荷量は全国一とも言われ、高崎うどんと組み合わせた地産地消メニューの開発がねらい。昨年から試作に取り組み、手応えを感じたため、飲食業組合に依頼して、プロの手による本格的な料理を用意した。市内、県内の十二店が、うどんとモツを和洋中華にアレンジした試食品を披露。来場者にはレシピも配られ、十二種類の味を楽しんだ。
JA高崎の五十嵐邦義理事長は「高崎うどんとモツを材料に新しいメニューを開発した。おいしいものをこれからも研究していきたい」とあいさつ。飲食業組合の加藤隆理事長は「地元の食材を使ったメニューで地域に貢献していきたい」、松田和典さんは「地産地消、地域の活性化、新しい食文化の創造をテーマに取り組んできた」と経緯を説明した。
高崎市農業会議の田口佐知雄会長は「食と農の連携を深め、地域の風土にあった特産品で活性化を図るのは大切」、高崎商工会議所の金井功副会頭は「旨いものを食べて飲んでまちを元気にしよう」と祝辞を述べた。高崎市の座間愛知副市長は「高崎の地産地消を促進し観光の目玉になる。高崎うどんとモツを全国に発信したい」と成果に期待した。
飲食業組合が昨年のえびす講でモツ料理を出展したところ、若者にも好評だった。今回の試食品を各店の定番メニューに取り入れていくのは、値段やお客様の嗜好を研究する必要もあり、すぐにというわけにもいかないそうだ。「市民の口コミで高崎のおいしさを伝えてほしい」と考えている。
JA高崎ハムの宮崎俊郎専務は「バラエティに富んだメニューはどれをとっても絶妙な味。新しい名物を作ることは並大抵なことではないが、夢があって楽しい。高崎ならではの名物メニューを作っていきたい」と意欲を示している。