地域の伝統と文化を継承
(2009年4月15日)
地元の保存会が八木節を奉納
中室田町の尾根下神社で、三日に春の祭礼が行われた。大木立に囲まれた同神社は、金比羅様として、地域の人達によって古くから守られてきた。上室田と中室田の十二地区が毎年、輪番で祭礼を取り仕切る。氏子の代表は「総理」と呼ばれ、田島勝三さんと清水始夫さんが就き、会計を佐藤嘉宏さんがつとめている。
地域の交流を深めていこうと、今年初めて八木節を奉納した。八木節を演じた地元の「尾根下連八木節保存会」は、百年の伝統を持っている。奉納後、神社横の民家の庭を借り、参加者の持ち寄りで小宴を開いた。
十月には秋の祭礼が行われ、年二回の地域行事となっている。佐藤さんは「明治以前から続いているのではないか」と言う。地域活動は区単位で行われること多く、この祭礼のように区を超えて住民が集まるのは珍しいそうだ。総理の田島さんは「地域の社を守っていくのは大変だが、感謝の気持ちで支えていきたい。地域の伝承文化を子ども達に引き継いでいくのが私達のつとめ。いい地域にしていきたい」と話している。