十九年度工業統計/出荷額に大幅な伸び
(2009年4月10日)
群馬県は、平成十九年工業統計を示した。従業員四人以上の事業所について平成十九年十二月末現在の概要をまとめた。製造品出荷額等の県計は8兆1445億円で4・7%増。高崎市は8402億6217万円で、十八年よりも11・7%増と大きく伸びた。
事業所数は、太田市955事業所、伊勢崎市780事業所、高崎市771事業所、桐生市556事業所、前橋市548事業所。事業所は減小傾向だが、太田市が14事業所、高崎市が8事業所増加した。
従業者数は、太田市3万7513人、伊勢崎市2万8292人、高崎市2万5722人、前橋市2万425人、大泉町1万5962人。従業員が増加したのは伊勢崎市1223人(4・5%)、高崎市1041人(4・2%)、太田市766人(2・1%)。減少は前橋市1619人(△7・3%)、館林市330人(△4・3%)、桐生市250人(△2・1%)。県内39市町村のうち24市町村で前年を上回った。
製造品出荷額や加工賃等総計は太田市2兆600億円、伊勢崎市1兆979億円、高崎市8403億円、大泉町6530億円、前橋市5976億円。高崎市が883億円(11・7%)、太田市が762億円(3・8%)、千代田町262億円(14・1%)増加し、29市町村で前年を上回った。
有形固定資産投資額は県全体で、3541億8189万円。太田市が686億4421万円、高崎市は628億5787万円で群を抜いている。群馬県全体の製造品出荷額は、平成十四年から五年連続で伸び、投資額も前年を24%上回るなど十九年は上昇基調にあったことがうかがわれる。
高崎市の工業で特徴的な分野は化学1593億5123万円、電子部品1477億4785万円、食料品1129億1383万円、機械1005億7615万円。化学の生産額は県内の32%、電子部品は43%、食料品は20%を占めている。高崎市内で伸びた分野は電子部品が前年比38・1%増、金属製品857億5737万円で35・4%増、窯業土石135億8738万円32・9%増。落ち込んだのが家具28億4352億円で前年比29%減、繊維2億9441万円で19・9%減。