サンピア高崎売却へ
(2009年3月11日)
年金福祉施設の整理合理化で
高崎市は、独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)が、平成二十一年度中にサンピア高崎(島野町)を競争入札で譲渡する方針であることを、九日の高崎市議会総務常任委員会に報告した。
RFOは、平成十七年十月に設立され、これまでに建設された年金福祉施設について、譲渡または廃止の整理合理化を平成二十二年九月までに行う。対象施設は全国に302カ所あり、このうち215施設が合計1163億円で譲渡されている。未入札が52施設、入札不成立が25施設ある。 譲渡された施設のうち、73%が事業を継続、一部採用も含め70%が雇用を継続している。
サンピア高崎は厚生年金事業振興団が運営し、宿泊施設とプール、ゴルフ練習場、テニスコート、体育館・冬期のスケートなど市民に利用されている。国民体育大会冬季大会アイスホッケー競技会場にもなった。
高崎市では、サンピア高崎の継続を要望しており、継続される場合はプール、体育館の固定資産税を五年間減免するなどの優遇措置を考えている。
この場所は、かつて高崎市民病院が建設される予定だったが、実現に至らず、松浦市長がサンピア高崎を誘致してきた経緯がある。