豊かな景観を保全創出し次代に
(2009年2月13日)
中井会長から松浦市長に答申
景観計画案を9日に答申
高崎市景観計画策定委員会(会長=中井佑・東京大学准教授)は、このほど高崎市景観計画の最終案をまとめ、九日に松浦市長に答申した。
景観計画は高崎市全域を対象に、計画の目的、高崎らしい景観形成の方向性、地域別方針などを定めたもの。高崎市は、これまで平成五年に景観条例を制定し翌年から景観計画を実施、十八年には景観法にもとづく景観行政団体になっている。、十八年から検討を行ってきた。
「高崎らしさの現れた景観・次代に引き継ぐ」を主題に市民、企業とのパートナーシップをつくっていく。景観への影響が大きい大規模な建築を行う場合は届出を規定するなど、制度面からも良好な景観創出をねらう。また、二十三年の中核市移行で屋外広告物についての権限を持つ。屋外広告物設置場所やデザイン、色彩などの規制誘導も重要事項となっている。
中井会長は「市民にわかりやすく、まちづくりに役立てていける計画を重点に策定した。地域づくりに生かしてほしい。高崎には他のまちにはない豊かな景観があり、議論も活発で、地域の方々の取り組みも真剣だった。農山村部の景観を守り、生活を継続させていくことも高崎市の課題だ」と話している。計画案は、都市計画審議会の意見を聞き、高崎市議会に報告。六月に施行予定。