子ども達にものづくりの喜びを
(2009年1月27日)
少年科学館工作教室「ロボットを作ろう」
高崎市少年科学館で、小中学生を対象にした工作教室「ロボットを作ろう」が行われた。基盤に電子部品をハンダ付けし、センサーで黒い線に沿って動く自動車を組み立てる。少年科学館でハンダごてを使う電子工作教室が開かれたのは今回が初めてという。社団法人電子情報技術産業協会の活動として、ものづくりに対する青少年の関心を高めようと、地元の太陽誘電の企業協賛によって実現した。昨年八月から今年一月までに延べ六回開催され、毎回二十四組の親子が参加した。
高温のハンダごてを使用することもあり、太陽誘電から17人の技術者が参加し、子ども達をマンツーマンで指導した。二時間ほどで完成させ、もぞう紙に書いた8の字のコースで動作を実験。ロボット自動車が線を感知して曲がっていくと、子ども達は歓声をあげ、満足そうな様子だった。うまく動作しない子ども達には、技術者がトラブル診断し、回路の確認や不具合の調整をしていた。
少年科学館では「太陽誘電の協力で、電子部品を使ったロボット工作教室が初めて開催できた。子ども達も、ものづくりを楽しみ、科学に興味を持つきっかけになってほしい」と事業に手応え。太陽誘電は「子ども達が真剣に取り組み、完成した喜びを感じてくれた。若者が理科離れ、ものづくり離れしている。創立者・佐藤彦八のものづくり精神は社風に受け継がれている。昨年はソフトボールで選手が活躍したが、高崎市と連携し、ものづくりで地域に貢献していきたい」と話している。