最優秀作品賞に『接吻』万田邦敏監督と『ぐるりのこと。』橋口亮輔監督/高崎映画祭
(2009年1月15日)
高崎映画祭事務局は、第23回高崎映画祭受賞者を15日に発表した。今年の高崎映画祭は3月28日(土)から4月12日(日)の16日間。会場は高崎シティギャラリー、シネマテークたかさき。
授賞式は3月29日(日)午後5時から群馬音楽センター。授賞式の入場チケットは2月中旬に発売。出席者は調整中。詳細は後日発表。受賞作品、受賞者は07年12月から08年12月までの一年間に劇場公開された邦画作品から高崎映画祭の選定委員会で選考した。
長く高崎映画祭の事務局長をつとめていた茂木正男さんが昨年11月に他界し、茂木さんへの哀悼はいまだ絶えない。映画を愛する気持ちは、スタッフに受け継がれ、今年も映画ファンに楽しんでもらおうと高崎映画祭の準備が進められている。高崎映画祭の運営委員長は、大宮登・高経大教授が運営委員長、総合ディレクターは志尾睦子・シネマテークたかさき支配人。なおNPO法人たかさきコミュニティシネマの代表理事は根岸良司さん。
最優秀作品賞『接吻』の万田邦敏監督は第17回高崎映画祭若手グランプリを受賞。『ぐるりのこと。』橋口亮輔監督は第17回高崎映画祭最優秀作品賞受賞。
第23回高崎映画祭受賞者
最優秀作品賞=『接吻』万田邦敏監督
受賞理由▽人間の感情、こと貧欲なまでの愛への渇望や羨望を、特異な状況下である獄中結婚に差し向けたドラマ性に、映画の面白さと醍醐味が集約されている。登場人物それぞれの奥深い人間描写が、絡まり合いもつれ合う愛の姿をより一層濃厚で緊迫感に満ちた激情へと昇華させており、構成力、演出力の確かさが高く評価された。
-
最優秀作品賞=『ぐるりのこと。』橋口亮輔監督
受賞理由▽人と人との繋がりや、生きる事への希望という普遍的なテーマを、一組の夫婦の十年間に落とし込み、社会と人間を見据えた深い洞察力で描きあげている。時代という大きなうねりの中で生きる現代人の生きにくさを克明に捉え、その先の希望を見いだそうとする生命力溢れた作品世界が多くの共感と支持を得た。
- 最優秀監督賞=黒沢清監督『トウキョウソナタ』
- 最優秀監督賞=是枝裕和監督『歩いても 歩いても』
- 最優秀主演女優賞=小池栄子『接吻』
- 最優秀主演女優賞=木村多江『ぐるりのこと。』
- 最優秀主演男優賞=仲村トオル『接吻』
- 最優秀助演女優賞=夏川結衣『歩いても 歩いても』
- 最優秀助演女優賞=吉高由里子『きみの友だち』
- 最優秀助演男優賞=豊川悦司『接吻』
- 最優秀助演男優賞=津田寛治『トウキョウソナタ』
- 最優秀新人女優賞=甘利はるな『コドモのコドモ』
- 最優秀新人男優賞=小柳友『トウキョウソナタ』
- 最優秀新人男優賞=井之脇海『トウキョウソナタ』
- 若手監督グランプリ=熊坂出『パーク アンド ラブホテル』
- 特別賞=『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』監督・スタッフ・キャスト一同