新年のごあいさつ

(2009年1月6日)

高崎商工会議所会頭・原浩一郎

 市民の皆様、新年明けましておめでとうございます。お揃いで輝かしい新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。皆様のご清福を心からお祝い申しあげ、今年もまた変わらぬご厚誼を賜りますよう謹んでお願いを申しあげます。

 私ども高崎商工会議所も新体制となって丸一年が経過いたしましたが、皆様の絶大なご支援ご協力により力強く走り出すことができましたことに対し、厚くお礼を申しあげます。

 さて、昨年は世界経済激動の年となりました。前半と後半でこれほど様変わりした年があったでしょうか。金融資本市場では、3月のベアスターンズ救済で最悪期は過ぎたという認識が広まったにもかかわらず、九月のリーマンショック以降、「百年に一度の津波」という前代未問の混乱状態に陥っております。原油価格にしても、7月に147ドルという市場最高値をつけ、「高止り」のまま当分「下げ」はないと見られていたものが、十一月には50ドル以下と3分の1になってしまいました。

 国内においても、年初に14000円台だった日経平均株価が、一時7000円台にまで下落してしまいました。高水準の生産を保ってきた自動車が本格的減産に転じ、上場企業の内定取消しや老舗企業の倒産など、実態経済への影響も顕著になってまいりました。

 明けて、2009年の新春を迎えたわけでございますが、企業経営においては、様々な経営環境への後遺症に対処しつつ「レバレッジ経営から現金重視へ」、「選択と集中から総合志向重視へ」といった根本的な発想の転換を図ることが求められるものと思っております。

 高崎商工会議所といたしましては、こうした状況を踏まえ、企業数で99・7%を占める中小企業者の組織であることを再確認しつつ、不況のたびに繰り返される大企業との格差拡大も一段と進んでいるとの認識に立った上で、企業支援と地域振興のための今年の事業活動を進めて参りたいと考えております。

 「交流と創造」を目指す高崎市の「第5次総合計画」が昨年スタートし、その中に位置づけられた商業施策としての「中心市街地活性化基本計画」の策定の過程で、都市整備公社とともに「協議会」を構成して高崎商工会議所としての意見を申しあげさせていただきました。そして交通施策としての「高崎スマートインターチェンジ」整備事業に対しましては、市内各界と連携した「設置促進期成同盟会」を結成して支援要望活動を展開させていただいたわけでございます。

 今年の高崎商工会議所の重点事業といたしましては、昨年から継続するこれらの主要プロジェクトを包含した「新たな価値を創造するまちづくり」を目指し、農産品から観光まであらゆる地域資源を有機的に連携させた「農商工観光商工会議所」とでも言うべき活動を推進してまいりたいと考えております。そして、高崎の都市機能やブランド力を高める提案を検討する組織として「高崎新都市創造推進委員会」を立ち上げ積極的な提言活動を展開すべく、既にその準備会を発足させて研究に着手した次第でございます。

 また、個別企業の経営支援にも力を注いで参ります。企業の経営革新への支援やIT化への支援はもとより、創業・起業者への支援も、今年からは「高崎市産業創造館」の入居者支援も加わって、ますます重要な商工会議所の事業領域となってきております。

 関係皆様方におかれましては、このような高崎商工会議所の今年の取組みに対しまして、何卒一層のご理解とご指導を賜りますよう心からお願いを申しあげる次第でございます。

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