交通危険箇所の対策を優先

(2008年11月28日)

交通危険箇所の対策を優先複雑な構造の和田多中交差点

死傷事故率高いレッドゾーン

 国土交通省高崎河川国道事務所と群馬県県土整備部は、交通事故が多発する危険箇所の対策について県民や道路利用者に意見を求め、このほど結果を発表した。

 国土交通省高崎河川国道事務所と群馬県県土整備部は、群馬県内の交通事故危険箇所について検討する「群馬県域移動性(モビリティ)・安全性向上検討委員会(委員長・前橋工科大学湯沢昭教授)」を設置。同委員会は交通事故データをもとに、死傷事故率の高い危険箇所をレッドゾーン、イエローゾーンとして優先的に対策を実施する「レッドゾーン戦略」をまとめた。平成二十年一月から二月にかけ、パブリックコメントを実施し、県民や道路利用者の実感に基づく判断を求めた。

 平成十四年から十七年までの傾向では、群馬県は死傷事故率、死者率が全国平均よりも高く、歩行者、自転車、夜間の事故が増加している。同委員会は事故を分析し県内の危険箇所「レッドゾーン」を抽出したところ、回答者の六割が実感や体験に合致していると回答し、対策の必要性に共感を示した。

 高崎市内では、レッドゾーンが県道井野停車場線井野町交差点から井野東交差点、県道前橋安中富岡線高崎市三ッ寺町(三ッ寺交差点)、県道前橋箕郷線北原交差点から下田前交差点、国道十七号高崎市和田多中町(和田多中町交差点)、国道十七号高崎市新町(笛木町交差点)、国道十七号高崎市緑町四丁目(緑町交差点)、国道十七号高崎市新町(宮本町交差点)、イエローゾーンが国道十七号高崎市小八木町(小八木町北交差点)。

 危険を感じた交差点として指摘が多かったのは、国道十七号和田多中町交差点、県道前橋安中富岡線三ッ寺交差点、国道十七号緑町交差点。

 和田多中交差点は、信号交差点が連続し複雑な形態で、無理な進入や沿道商業施設に出入りする車両の急停車が事故の原因となっている。また新町の国道十七号笛木町交差点は、歩行者・自転車が交差点内を乱横断して事故が発生している。高齢者の事故、夜間事故地点としても指摘されている。

 レッドゾーン内の交通事故が全体の31%を占め、イエローゾーンを含めた危険箇所で72%の事故が発生していることから、優先的に対策を行うことで大きな効果が得られると考えられている。

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