高崎市文化賞に染色工芸家の藍田正雄さん

(2008年11月10日)

高崎市文化賞に染色工芸家の藍田正雄さん藍田正雄さん

 平成二十年度高崎市文化賞に染色工芸家の藍田正雄さんが選ばれた。藍田さんは昭和十五年生まれ六十八歳、足門町在住。

 茨城県竜ヶ崎市に生まれ、昭和十八年に一家で高崎市江木町に移る。小学生の時から父春吉氏につき、江戸小紋の修業を始める。中学校卒業後、東京大井町の工房に修業に出る。昭和四十一年に高崎市に戻り、五十二年から工房を足門町に移す。五十八年に日本工芸会正会員。平成二年江戸小紋深山染めを復元。平成三年、日本伝統工芸新作展の鑑査及び審査委員。平成九年、日本伝統工芸染織展の鑑査及び審査委員。平成十年、カリフォルニア大学、ニューヨーク・クパーヒューウィット美術館で江戸小紋深山染めを実演。天皇皇后両陛下に江戸小紋深山染めを実演公開。平成十一年世界絹業大会(フランス・リヨン)に出席し、江戸小紋を実演。平成十二年、中国蘇州大学で江戸小紋の実演を行い、感謝状を受ける。群馬県指定重要無形文化財保持者。過去に群馬県立博物館、絹の里で作品展。

 江戸小紋の技法を継承し、日本伝統工芸染織展において文化庁長官賞や日本経済新聞社賞を受賞するなど、その技法は高く評価されている。また、海外においても小紋の実演等を精力的に行い、日本の伝統工芸の普及に積極的に取り組むとともに、伝統的な技術を後世に伝えるため、後継者の育成にも力を注いでいる。現在、高崎市に工房を構えており、群馬県指定重要無形文化財保持者の認定を受けている。

 平成五年、三笠宮妃殿下より伝統文化賞を贈られ、平成十年に群馬県総合表彰受賞など、本市のみならず、群馬県、日本の伝統文化普及・文化振興に顕著な業績が認められ、今回の受賞に至った。

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