廃食用油をバイオディーゼル燃料に

(2008年10月日)

くらしの会・シルバー人材センター

 高崎市くらしの会と高崎市シルバー人材センターは、十一月から市内六カ所の公民館で家庭からの天ぷら油を回収し、軽油にかわる燃料(BDF=バイオ・ディーゼル・フューエル)としての再利用を進める。回収した廃食用油1リットルで、約0・9リットルのBDFが精製できる。

 くらしの会は人情市で、シルバー人材センターは江木町駐車場や大類中学校など市内四カ所は、すでにそれぞれで廃食用油の回収を行ってきた。高崎市が公民館を回収場所に提供し、二団体が連携して事業に取り組むことになった。BDFは、鼻高町をきれいにする会が、トラクタ燃料として使用している例がある。

 使用済みの天ぷら油は、新聞紙に吸収させたり、固形化して燃やせるごみとして処分されている。植物性の天ぷら油は、軽油の代替燃料BDFとして精製再利用でき、ごみと地球温暖化ガスが削減される。BDFの排気ガスは、一酸化炭素、黒煙、硫黄酸化物が少ない。これまでごみとして廃棄されていた廃食用油をリサイクルし、エネルギーとして再利用することで、循環型社会の実現と地球温暖化対策に貢献する。

 回収ボックスが設置されるのは、倉賀野、南八幡、豊岡、中居、城東、城趾の六公民館。毎月第一水曜日の午前九時三十分から十一時。くらしの会の会員が担当する。受け付け時間終了後、シルバー人材センターが車で廃油を回収運搬する。

 廃食用油のBDF化の社会的ニーズが高まっているが、回収場所が少ないことや、市民に浸透していないことなど、回収量が不足しているなどの課題があった。回収事業を定着させることで、全市的な実施をめざしている。

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