民話を聞いてゆったり過ごそう
(2008年10月2日)
むかしがたり
十月四日(土)午後二時から高崎シティギャラリーコアホールで「高崎民話を語る会」による第四回「むかしがたり」が行われる。高崎に伝わる昔話や各地に残る昔話を語る。
演目は「フケのゲエロと上河原の大根」、「キツネ玉のとりあい」、「ふしぎな太鼓」、「生ましめんかな」、「涙川」、「こんにゃくの伊勢参り」、「へっぴり嫁ご」、「江戸のかがみや」、「字のない手紙」「耳なし芳一」。四話と五話は現代民話と呼ばれる戦争の民話。忘れてはいけないことの一つとして毎回企画している。
同会は発足十七年。小中学校、学童保育、保育所等へ語りの出前を多数行い、精力的に活動している。
同会の上原智子さんは「語りは語り手と聞き手が目と目を見つめ合い心を通わせるという特色がある。時を越えて語りつがれてきた民話の世界で、いつの世も変わらない民衆の深層心理、夢、希望等を共有できる語りをしたい」と語している。
入場料は五百円。申込み、問い合わせは同会 TEL: 361・8208。
民話の語り
十月十日(金)午後二時から高崎哲学堂で「民話を語る会南」による「民話の語り」が行われる。
入場無料で気軽にゆったりと民話を楽しむことができる。民話は子ども向けの話もたくさんあるが、今回は大人が対象。「民話の語り」は今回で二回目。高崎の話しや面白い話しがたくさん用意されている。民話は地域で語り継がれてきた話し、恋愛、現実にはないような幽霊の話しなど、身近な題材も多くある。
同会代表の中野紀子さんは「空いている時間はテレビを見る人が多いが、テレビを見ていると時間がとても早く過ぎていく感じを受けると思う。消すと、本を読む時間などが作れ、時間の過ぎるスピードはゆっくりに変わる。電気の通っていなかった時代は暗い中、大人が様々な話を聞かせたのではないかと思う。現代の大人は忙しく過ごしている人が多いが民話の語りでゆっくりとした時間を過ごしてみては」と話している。
同会は南小学校や南公民館やその周辺の地域で活動。現在会員は六人。メンバーでもある小澤清子さんの指導のもとに南公民館で練習をしている。月に一度南小学校の一、二年生に語っている。小学生の反応はとても良く、二十五分と長めの話しをしても集中して聞いていたり、楽しい話しは笑ってとても喜ぶという。中野さんは「民話は声だけで伝えるため、絵とは違い、広範囲で楽しめる。百人いたら百通りの印象を持つと思う。現代の子ども達はテレビ、DVD、ゲーム、パソコンと目から入る情報が多い。耳から入る民話は想像する力を育むためにも必要なのでは」と語った。
「大人が楽しい気分でいることは子どもにも良い影響を与える。民話の語りで心をリフレッシュしてみては」と来場を呼びかけている。
申し込み、問い合わせは同会(東煎餅なかの)℡326・3020。