音や楽器にふれたブラスの祭典
(2008年8月27日)
陸上自衛隊中央音楽隊
ミュージック高崎ジャパン
ミュージック高崎ジャパンが二十二日から二十四日まで音楽センター、高崎市文化会館、シティギャラリー、シンフォニーホール、中央商店街で開催された。陸上自衛隊中央音楽隊、海上自衛隊東京音楽隊、航空自衛隊航空中央音楽隊、東京佼成ウインドオーケストラ、群馬交響楽団の演奏会を中心として「音楽のある街高崎」をさらに熱くさせた。
普段なかなか見ることのできないリハーサル風景の公開、全国トップレベルの指導者によるクリニックや体験教室、商店街との連携によるクオリティの高いストリートライブなど従来の音楽会の枠を超える内容が盛りだくさんとなった。
二十二日のスタートを飾ったのは「航空自衛隊航空中央音楽隊」。同音楽隊は数多くの国際イベントに参加し、一九九二年に世界の優秀な軍音隊に贈られる「スーザ賞」を日本で初めて受賞している。開場前から音楽センターの前には長い列ができ、平日にも関わらず満席。一番の目玉となるはずであったアメリカ合衆国海軍第七艦隊音楽隊が都合により中止となり、一時は客足が心配されたが、好調な出だしとなった。
松浦市長は同音楽隊演奏会で「全国的にも前例のない陸・海・空の自衛隊三幕中央音楽隊の演奏が行われ、高崎市を誇りに思っている。盛りだくさんの内容となっている。私も三日間、思う存分味わいたい」とあいさつ。ミュージック高崎ジャパン全体については「聴くだけではなく、見て、学び、音や楽器にふれ、心から楽しめる三日間。祭典から、音楽のある街づくりをはじめとする高崎市ならではの都市文化を全国に向けて発信していく」と話している。
ミュージック高崎ジャパン中森隆利実行委員長は「高崎市は、音楽のある街をテーマに市民の生活の中に音楽を取り入れてきた。ミュージック高崎ジャパンは、そんな高崎市の更なる発展と国内外への発信と言う大きな思いを含んでいる。高崎中心街全体が一つの音楽空間となり、演奏をする人とそれを聴く人にとどまらず、様々な形で参加した一人ひとりが音楽を楽しみ、多くを感じてもらえるように計画した」と趣旨を伝えた。
シティギャラリーでは第三から第六展示室で「初めての楽器体験」が行われた。フルート、クラリネット、サクソフォーン、トランペット・トロンボーンのコーナーを設置。申し込み不要で幼稚園児から大人までの約三十組が楽器の持ち方、音の出し方を気軽に体験した。
最初は音が出ずに苦戦していたが、すぐにコツをつかみ楽しんでいく人が多かった。
担当した中堀尚さんは「たくさんの人が来てくれた。幼稚園くらいの子どもがくるとは思っていなかった。指が届かず大変だったかもしれないが、これを機会に楽器に興味を持ってくれたら嬉しい。一箇所だけでなく、色々な楽器を体験していく人が多かった」と話した。