市内企業7割が新卒の採用は無し/たかしん調査
(2008年7月28日)
高崎信用金庫の調査で、市内企業の7割が過去三年間ほど新卒の採用は無く、また5割が新卒の採用はしない方針であることがわかった。同金庫の顧客346社を対象に調査した。
ここ三年間の採用実績では、「新卒採用なし」が74・9%。短大、大卒を採用したのは5%にとどまった。学歴に関係なく採用が10・7%、中学・高卒採用が5・0%、専門学校・高専卒業採用が3・3%となった。
新卒採用では、採用しない方針が54・1%。「希望した人材を確保できた」12・7%。「希望した人材ではないが人員確保のため採用」が13・6%。「希望した人材が集まらず採用できていない」10・9%。
中途採用では、「採用していない」が43・2%。「経験に関係なく採用」28・4%、「主に経験者を採用」23・7%。「主に未経験者を採用」3・3%。中途採用はしない方針の企業が32・2%あった。
人手の過不足では、「適正」が58・3%。「現場作業で不足」21・0%。「営業・販売関係で不足」10・9%。
採用面の課題では、「人材育成」38・8%。「業務の魅力向上」24・6%。「職場環境の改善」21・6%。「給与面の待遇改善」16・3%。「特になし」が33・1%だった。
今後の対応については、「特になし」46・4%。「中途採用を増やす」17・8%。パート・アルバイトなど非正規社員を増やす16・9%。「省力化・機械化を進める」16・6%。「新卒採用を増やす」は11・8%にとどまった。アウトソーシングを増やす、採用の抑制、人員削減、外国人労働者を増やす企業もあった。
人材採用面では、新卒よりも経験のある中途採用や人件費を考慮した非正規社員の採用を優先した結果となった。