公金の出納チェックと職員意識を徹底
(2008年7月16日)
横領事件再発防止
六月二十七日に懲戒免職になった倉渕支所主事による横領について、高崎市は高崎市議会に報告した。
今年五月、倉渕支所の税金収納事務で、収入額と実際の現金額が一致していないことから、事件が発覚した。5月16日と23日に同支所に納付された自動車税19万1600円と、還付金として現金保管していた30万円のうち、15万6000円が不足しており、同主事が持ち出していたことがわかった。
また、同主事が前任していた倉渕公民館でも平成18年、19年の二年間に物品売却収入から18万1998円を横領していたことがわかった。
横領金の使途について同主事は、消費者金融からの多重債務の返済にあてたと話したという。横領額の52万9598円は、6月20日に全額返済された。
議会では、「過去の横領事件で不正防止の手段を講じてきたはずなのになぜ?」と、現金の管理や出納のチェック体制についてただされた。市では、「職員の意識が足りなかった。全ての職員が、他人事ではすませないようする」と反省し、七月中に公金の取り扱い等事務管理について全組織、外部団体に徹底する。
地区公民館など一人の担当者が事務処理を行っている部署については、中央公民館がチェックを行う。また監査委員事務局が、公金に関する監査を七月中に実施し、体制の強化をはかる。
座間副市長は「多大な迷惑をかけてしまった。今後このようなことのないよう職員の服務規律を正したい」と謝罪した。