公民館の年間利用者100万人を突破

(2008年7月14日)

 高崎市公民館は、平成十九年度の公民館利用状況についてまとめた。市内43公民館の事業数、利用者数とも増加し、年間利用者数は百万人を越えた。

 公民館の利用状況は、43館の合計で、主催事業が3627回、12万4561人。団体の事業が5万7477回、79万9394人。子ども支援事業1108回、2万8319人。図書活動は貸出回数4540回で利用者6万741人、貸出冊数は10万3567冊。図書活動には読み聞かせ等の事業も含む。子ども支援事業は群馬地区だけで実施されている。

 事業回数、利用者数など全ての項目で平成十八年度を上回り、延べ利用者数は101万3015人。前年の99万8915人から1万4100人増加した。市民一人当たりの年間利用回数は、2・92回で昨年よりも0・03ポイント増加した。

 高崎市は、一小学校区に一公民館を設置し、中央公民館と連携しながら、地域性豊かな事業を行い、地域づくりの拠点となっている。各館では、独自に基本方針や重点事業を定め、社会教育、生涯学習を推進している。地域特性にあわせた自主的な運営が行われている。図書活動では、高崎地域では週一回程度の開館で年間五十回ほどの館が多いが、群馬地区や倉賀野では、年280回。倉渕では346回の貸出が行われている。

 公民館主催事業では、ライフアップ推進事業、キャリアデザイン支援事業、地域づくり支援・ボランティア養成事業、図書ボランティア活動支援事業に取り組んでいる。子育てや子どもたちの体験学習など創意ある講座が考えられている。地域の資源や人材を生かして活動している。芸能祭や文化祭、作品展示会は秋の行事として地域住民の発表の場となっている。講座の参加者からは、安い受講料や材料費で学習できると好評。住民の交流が生まれ情報交換ができる、地域を考える機会になるなど、仲間づくり、まちづくりに貢献している。

 全国的に見ても、高崎市公民館の水準は高く事業効果も大きい。年間2億円程度の予算で、43館の事業を運営しており、住民参加によって公民館が支えられている。地域拠点としての公民館の役割が高まり、利用者が増加している中で、社会教育主事など有資格職員の減少傾向が課題となりそうだ。まちづくりの地域ニーズ、住民の生涯学習意欲の高まりを受け、市民一人当たりの年間利用回数を2・92回から3回(年間延べ利用者104万人)へと更に増加させることは、十分に達成可能な目標となるだろう。

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