差別をなくし男女平等の意識を
(2008年7月4日)
男女共同参画推進講演会
六月二十八日、高崎市文化会館で高崎市男女共同参画推進講演会「これからの女と男」が行われた。市民を中心に七百人以上の応募があり、会場は満席。来場者はメモをとるなど熱心に聞き、男女平等の意識を深めた。
講師の樋口恵子さんは昔の固定観念から変化して良くなってきたところ、何十年も変化していないところなどの現状、問題・対策を分かりやすく語った。
アメリカの大統領候補に女性が残ることは五十年前では考えられないこと。乗り物では白人の周りは混雑していて、黒人の周りは空いているという状況だった。「冷静に考え、正しいか正しくないかを考える。女性の差別など、おかしいと思ったら立ち上がり、行動することが大切」。
家事・育児は女性という意識が変わっていないことについて「女性も働ける環境をつくるべき。男と女は性の違いがあり、女性が子どもを生む。女性が育児休業をもらうことは自然なこと。男ももっと子どもと関われるよう最低五日間は育児休業がとれるようにするべき」と主張した。男女平等は権利の基本。共に理解しあい、能力を発揮できる社会が国の競争率が高まり発展する。
高崎の印象について樋口さんは「ここに泉ありの映画を思い出す。生涯に一度と生の演奏に感謝するシーンを見て、豊かになったが生きる喜びは変わっていないと感じた」と述べた。
講演の後、落語家・林家花丸が百人一首「ちはやぶる神代もきかず龍田川からくれないに水くくるとは」を題材にして落語を披露し、会場の笑いをとった。