群響の高関監督が退任
(2008年4月4日)
高関監督(左)と岡さん
十五年間の応援にありがとう
三月末をもって群馬交響楽団の高関健音楽監督が退任した。3月20日に群馬音楽センターで行われた第444回定期演奏会が音楽監督として群響を指揮する最後の舞台となった。演奏曲はブリテンの難曲「戦争レクイエム」。
定演終了後、高関監督は、定年退職となる岡昭夫さん(打楽器)とともにロビーでファンにひとまずの別れを告げ、感謝の気持ちを語った。なお五月、七月の定演は高関健指揮でプログラムが組まれている。
高関談=十五年間、応援してくれたみなさんに感謝している。群響は、群馬にとどまらず広く活躍できる実力を持ち、大発展すると確信している。群響の十五年間で百四十曲を演奏した。
音楽を通して何を伝えられるかと、いつも考えている。作曲家のメッセージがみなさんい伝わればいいなと思っている。十五年間で一番良かったステージというのは申し上げられない。なぜなら昨日よりも今日のほうが良かったと思えるように続けていきたいから。
名演というものは世の中にいくつかある。八五年に小沢征爾さんがベルリンフィルを指揮したブリテンの「戦争レクイエム」を聞き、二十三年前に楽譜を手に入れ、ずっと勉強してきた。「いつかは群響で演奏したいと思っており、今日実現することができた。
高崎に新しいコンサートホールができ、群響を指揮できればと願っている。これからのことはまだ決めていない。時間ができたので海外にも出かけてみようかと思っている。
岡談=今は難曲が終わった後で、ホッとしている。退職の気持ちは、これから後でじっくりと味わってみたい。色々な曲で打楽器の魅力を味わってほしい。ひまそうにしている奏者が一発ポーンと叩くのも面白い。