検針業務委託業者選定で議会が反発
(2008年2月14日)
高崎市水道局の検針・徴収業務の委託先をめぐって、市議会建設水道常任委員会の複数議員が不快感を示した。水道局はプロポーザルを実施し、有識者を含めた審査会で選考。前橋市の委託業者に決定した。この業者は昨年、水道料金の着服が発覚して問題となっており、二十年度も委託することに議員が反発した。
委員会で高橋美奈雄議員は「委託業者の職員による着服が行われたのは平成十七年で解決しているとはいえ、昨年に発覚したばかり。なぜ不正が行われた業者にまた委託するのか」とただした。水道局は「検針から収納まで一切の業務を委託でき、滞納整理も行える。見積もり価格も安く安定した受託能力がある」と説明。委託費は約1億3900万円。同社は前橋市、太田市の検針業務も受託している。高橋議員は委員会での当局説明では不十分とし、審査経緯を提出するよう強く求めた。大河原茂議員、後閑賢二議員らも委託内容について説明を求めた。
議員の中には「市民に説明するためにも議会が厳しい態度でのぞむのは当然。事件は解決しているとはいえ、指名停止処分があってもおかしくないのでは」という声もある。