高崎市平成20年度予算/大型事業の集中で8・4%増

(2008年2月14日)

 高崎市は平成二十年度予算を内示した。一般会計は1333億1千万円で前年比8・4%増。一般会計、特別会計、企業会計を合算した予算総額は2222億5836万円で前年よりも2・1%減少した。

 一般会計の歳入では、市民税収入を前年比3・5%増の557億5101万円に見込んだ。個人所得の伸び悩みから個人市民税は前年とほぼ同額の185億2726万円、法人市民税は十九年度の収入状況をふまえ、14・0%増の773451万円を見込んだ。固定資産税は家屋の新築などにより、3・6%増238億4048万円を計上した。地方交付税では、普通交付税が6億円減の60億円、特別交付税は前年度と同額の16億円を見込んだ。医療保健センターや新図書館など新市建設計画に基づく大型建設事業が集中したことで、市債は54・8%増の140億3790万円となった。二十年度の市債残高は十九年度よりも52億増の1193億円の見込み。実質公債比率は平成十八年の合併年度にそれまでの12・7%から13・7%に上昇したが、以降0・1%ずつ減少し、二十年度は13・5%となっている。

 歳出では、退職者の減少による退職手当の減で総務費が3億4472万円(2・4%)減の137億8748万円。民生費は後期高齢者医療広域連合への負担金、介護保険特別会計への繰出金が増加し24億4371万円(8・0%)増の328億5453万円。衛生費は医療保健センター整備費9億円、妊婦検診の拡充などで、7億7144万円(10・2%)増の83億4898万円。教育費は堤ケ岡小学校分離新設、新町第一小学校の建設費増加、新図書館、高経大新教室棟の建設などにより、60億7372万円(37・6%)の大幅増の222億3216万円。土木費は高崎駅東口周辺整備、観音山公園整備事業などにより5億7090万円(2・7%)増の221億153万円。商工費はみさと芝桜公園整備、企業立地資金預託金など5億3585万円(4・2%)増の131億4489万円となっている。

 特別会計では、二十年度から始まる後期高齢者医療特別会計が新設され、30億6362万円が措置された。同制度は群馬県後期高齢者医療広域連合が運営するが、市町村は被保険者証、医療給付の申請・届け出、保険料の徴収事務を行う。後期高齢者医療制度により、老人保険特別会計が大幅に減少。国民健康保険事業、介護保険事業は給付費の伸びにより増加している。

 水道事業会計は97億5771万円で2・8%増。公共下水道事業会計は160億9053万円で20・4%増。両事業とも平成二十四年度まで現行の料金体系を維持する。繰り上げ償還や低利借換などで借入金を圧縮し将来負担の軽減を行う。

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