都市緑化フェア開幕まであと二カ月/商店街を「花路・花通り」に

(2008年2月1日)

全国初のまちなか開催で高崎らしさを

 全国都市緑化フェア高崎まちなか会場の概要がこのほど発表された。JR高崎駅西口から高崎城址公園周辺に至る各商店街が花や緑で飾られる。

 緑化フェア高崎会場は、市街地を「高崎・花路花通り(はなみち・はなどおり)」と名づけ、フェア終了後も継続性のある高崎独自の事業づくりが考えられている。通りにはテーマが設けられ、それぞれ違ったイメージの緑化を来街者に楽しんでもらう。「駅を降りたらフェア会場」をテーマに、駅前広場には音符型の大型立体花壇を設置。ペデストリアンデッキは坪庭とハンギングバスケットで彩られ、駅全体が華やかに演出される。駅西口と城趾地域を結ぶシンフォニーロードには、まちなか会場のメインストリートとして、鮮やかさとボリューム感のある景観がつくられる。

 大手前・慈光通りは連続性のある飾り付け、レンガ通りはおもちゃ箱のような楽しい演出、さやもーるは都会の森、南銀座は和風の浪漫、中央銀座は温室風の庭園をモチーフにしている。商店街の店舗、店先を植栽で飾る市民参加の「花百彩」、またコンサートや寄席なども緑化フェアとともに楽しんでもらい、集客をねらう。

 三月二十九日の全国都市緑化フェア開幕まで残り二カ月。緑化フェア推進室では「商店街や地元の意見を聞きながら計画をまとめ、現在のかたちとなった」としているが、会場として受け皿となる商店街では、受け止め方に温度差もある。現在、県事業として工事が行われている城趾地区とは異なり、商店街に花壇やプランターが通りに設置されるのは、冬期ということもあり三月に入ってから。「ここには何が設置されるといった具体的な内容が見えてこないので各店に話ができない」という商店街のジレンマも出ている。

 推進室では「二十四時間開放されるまちなか会場は、歩行者や車の通行に十分配慮しなければならず仮設物については地元と話し合ってきた。設置については状況に応じて対処していきたい」としている。 期間中のイベント計画はこれから順次発表される予定。全国初となるまちなかでの開催であり、高崎らしさと見どころづくりが期待されている

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