高松立体が十九日に開通/県内一の渋滞が解消

(2008年1月17日)

 国土交通省高崎河川国道事務所が工事を進めてきた国道十七号高松立体が十九日午後六時に開通する。記念イベントが1月14日に現地行われ、立体部が一般に公開された。

 国道十七号和田橋交差点は、県内一の渋滞交差点で、ラッシュ時のピークでは最大渋滞延長1・9キロ、通過に12分かかっていた。また、市街地方面から観音山方向に向かう県道高崎藤木線も、国立高崎病院から高松交差点にかけて、慢性的な渋滞が続いている。国土交通省高崎河川国道事務所の試算によれば、和田橋交差点を中心に発生している渋滞損失時間は年間120万時間、損失金額は年間約36億円。県道高崎藤木線でも年間約40万時間、12億円の損失が生じているという。

 高松立体は、和田橋交差点を立体化し慢性的な渋滞を解消し、都市交通機能の向上を図る。烏川緑地と一体化に整備し、快適な都市環境も形成される。工事区間は宮元町から並榎町の1・6キロ。平成十二年度に着手。烏川護岸工事や和田橋拡幅工事、切回し道路整備など順次事業を行ってきた。国道十七号の通行を確保しながら工事を行ってきたため、長期を要した。工事費は約100億円。

 平成二十年春の開通予定だったが、二カ月ほど早い開通となった。開通により、通過時間が約1分に短縮される見通し。渋滞はほぼ解消し、周辺の交通事故減少、地域の活性化にも寄与すると効果が期待されている。

 開通記念イベントには、四千人の見学者が訪れた。獅子舞や和太鼓、マーチングのステージ、足湯や物産テントなどで来場者を楽しませた。自然災害体験車や工事重機に展示も家族連れに人気だった。高崎工事事務所の庵直(あん・すなお)副所長は「平成十二年十月から約七年半の歳月をかけて完成した。地域の皆様へのお礼をこめて記念イベントを開催した。高松立体に親しみを持ってほしい」と来場者にあいさつした。

高崎の都市戦略 最新記事

勝ち残る専門店

グラスメイツ
グラスメイツ
メガネ店の店員も買いに来るメガネ専門店
辰巳
辰巳
印傳と陶器の専門店/県外からもお客様
有限会社三洋堂
有限会社三洋堂
パソコン全盛時代に書道のおもしろさを伝える

すべての記事を見る