最高の小籠包を高崎の路地裏から
(2009年7月)
店舗外観。玄関脇に厨房が見える
ランチメニュー、はまぐりそばセット1,800円。台湾から直接買い付ける台湾茶付き
チャイニーズ ファン
●裏路地にある中華の名店
小さい頃から「とにかく食べることが好き」という店主の星野さんは、点心料理に魅せられ、都内のホテルやNYタイムスが絶賛した台湾の「ディンタイファン」等、小籠包の名店で修行を積み腕を磨いてきた。
故郷の高崎に6年前に「チャイニーズファン」を出店。隠れ家的な店をイメージし、民家を改装した店。玄関脇の厨房には、使用する食材や調味料、料理の腕などを見てほしいと、大きな窓を取り付け、それが料理作りの自信となっている。
「おしゃれな路地裏の店」の玄関で靴を脱ぐと、我が家に帰った寛ぎ感がある。座席は36席。「出来立ては最高の味付け。おいしく召し上がっていただくのに丁度いい広さ」と話す。
●良質な食材で、味わい爽やか
星野さんが目指すのは「清涼感のある中華」。旬の味覚を取り入れ、素材の味を生かした創作中華料理を提供する。
農家から直接仕入れる有機野菜は、味が濃くて美味。岡山、益子などの野菜生産農家に出かけ、種まき、草取りに参加することもある。使用する油は太白胡麻油に葡萄の種子を圧搾して精製したグレープシードオイル、塩はフランス産天日海塩と超一流の調味料。抗生物質や合成抗菌剤等を使用しないハーブ豚、人気のデザートの杏仁豆腐とマンゴープリンも自家製だ。素材にこだわり、化学調味料に頼らない味付けは、食後感が爽やだ。また、小籠包や餃子の皮などは、注文を受けてから粉を練るなど、常にお客様第一の発想でサービスを提供する。
●“おいしい”を、お客様と共有したい
ランチセットのほか単品では人気の小籠包(4コ)(550円)、海老のチリソース(1,200円)、シェフが腕を振るうコース料理もある。土日は家族連れで賑わうので、予約した方が確実。
「看板の小籠包に合うものをセレクトしました」というこだわりのワインに、年代物が揃う紹興酒、そしてビール。飲むことも大好きな星野さんは、「香りの〝鼻抜け〟がいい」と、数千円もするグラスを惜しげなく使う。「おいしさを、お客様に共有していただきたい」という。もてなしの達人である。
星野 宏明さん
本店:高崎市竜見町10-8
電話:027-328-1212
営業時間:昼11:00-14:30 夜17:30~22:00
定休日:月曜 駐車場:15台
高崎タカシマヤ店/営業時間:10:30-19:00/無休
※メニュー・価格等は取材時点のものです
高崎商工会議所『商工たかさき』2009年7月号