料理人として当たり前のこと”全て手づくり”
(2009年3月)
たかしん本店、県住の北
ハンバーグランチ(他にドリンク付き)840円。ディナータイムは各200円増で、前菜とアイスクリーム付き
レストラン かもしか
●定休日も店に通う
厨房では、毎日寸胴鍋が火にかけられ、コトコトと煮込んだ自慢のデミグラスソースが、食欲をそそる香ばしい香りと湯気を上げる。
ソースとクリームのマーブル状の海に柔らかビーフが島のように浮かぶ「ビーフシチュー」は「福田前首相が2日続けて足を運んだ」とメニューに紹介されている。たっぷりのデミグラスソースがかかったふっくら「ハンバーグ」。デミグラスソースの一切を手作りする店は、かなり稀少な存在といえる。
一方、創作メニュー作りにも取り組む。アサリのだしとバターで炒めたライスにサラダをのせ、特製ドレッシングをかけた「ボンゴレライス」は代表格。セットのライスを「ボンゴレライス」でオーダーするリピーターも多い。
●趣きのあるたたずまい
大通りを少し入った店舗は、かつて住宅として建てられたもので、高い天井やドーム型の天窓、大きな窓が贅沢な造りになっている。趣きがあり、居心地がよく落ち着ける。 階段を3段上がったフロアは、ガラスで仕切られたパーティールーム。防音機能を備えており、ちょっとした集まりや会議、小さな子供連れでも安心して利用できる。料理も予算に応じたお任せで、十分対応してくれる。
●ファミリーにも人気
昼間は、周辺企業のサラリーマンやOLなどで賑わい、夜は家族連れが訪れる。
味はもちろん、子どもからお年寄りまで馴染みのあるメニューがそろう。数種類の料理を少しずつ食べられる「おまかせセット」(2、625円)、箸が使える気安さ、肉が食べやすくカットされていたりといろいろな配慮がうれしい店だ。
「当店は全て手作り。料理人として、当り前のことを当り前に積み重ねているだけ」と、この道一筋の岡野久男さんは、言葉少ない職人気質。一方厨房とお客様をつなぐフロア担当の妻菜穂子さんは、どうしたらお客様に一番喜んでもらえるか日々考えを巡らしている。
ご夫婦の心を込めたもてなしは、疲れた体と心に活力を運んでくれる。「かもしか」で癒しのひとときを。
岡野 久男さん
住所:高崎市飯塚町1173-2
電話:027-363-4080
営業時間:昼 11:30-14:00(土日もランチあり)
夜 18:00-21:00(ラストオーダー)
定休日:月曜 駐車場:7台
※メニュー・価格等は取材時点のものです
高崎商工会議所『商工たかさき』2009年3月号