味と素材には妥協しない”肥後もっこす”
(2009年2月)
サラダ天丼 1000円
天ぷら定食「楓」 1100円
天ぷら もっこす
●太白胡麻油100%を使用 驚くほどあっさり
もっこす”という聞きなれない言葉は、熊本の方言で、熊本生まれの男性のうち、正義感が強く妥協しない頑固者を意味するという。熊本出身の山口さんが2年前28歳の時、料理についてはとことん我を通し、理想を追求する頑固者でありたいという思いで開店した「天ぷらもっこす」。
「もっこす」の天ぷらは、太白(たいはく)胡麻油100%で揚げるのが一番の特徴。原料の胡麻を炒らずに蒸した油で、香り控えめで軽くてヘルシー。揚がった天ぷらから素材の旨みが上品にストレートに伝わってくる。
●斬新派と正統派が共存するメニュー
「天ぷら屋というと、正統派で敷居が高いというイメージがありますが、いつでも気軽に立ち寄れ、既成概念を越えた感動や驚きのあるメニューでお客様をお迎えしたいと考えています」と山口さん。
アボガドとトマトの緑と赤が色鮮やかに交互に並び、ご飯の上にレタスが敷き詰められ、そこに小エビのかき揚げ、半熟卵の天ぷら(ランチのみのサービス)が乗る「サラダ天丼」(1、000円)。ピリ辛の特製ドレッシングが全体を馴染ませている天丼で、人に教えたくなる斬新メニューだ。
正統派の天ぷら定食「楓」(1、100円)は、海老2本、白身魚、野菜の天ぷらに、玉ねぎのかき揚げの小天丼または白いご飯が付く(ランチに限り、デザート・サラダ付)。天ぷらは、もちろん揚げたてを順番にいただき、あっさりと凝縮された素材の旨味に一口一口感動がある。
目の前で下ろしてくれる3億5千万年前のヒマラヤの岩塩はミネラルたっぷり、旨味たっぷりで、天ぷらをさらに一層引き立てる。
●この店ならでは熊本の銘酒や珍味
出身地熊本や九州にこだわった銘酒、焼酎も好きな人にはたまらないはず。肴には、熊本から空輸するフレッシュな生馬刺(950円)や、チーズのようなコクがあり、ご飯や酒がすすむこと請け合いの豆腐の味噌漬け「山ウニ豆腐」(420円)などがお薦め。最大20名の宴会も可。
創意工夫を惜しまない努力家の山口さん、カウンター越しの質問にも丁寧に応えてくれる気さくな人柄も魅力だ。
山口 浩さん
住所:高崎市倉賀野町186-3
電話:027-395-8807
営業時間:昼11:30~14:00(土日もランチあり)
夜17:30~21:00(ラストオーダー)
ご来店の際には、お電話で席の確認をして下さい。
定休日:水曜日 駐車場:13台
※メニュー・価格等は取材時点のものです
高崎商工会議所『商工たかさき』2009年2月号