「これぞ逸品!」の天丼
(2008年3月)
ランチ天ぷら定食
天婦羅 芳村
●逸品を提供する専門店
高崎では数少ない天婦羅専門店。天婦羅芳村は、今年2月高崎で営業を始めて丸16年になる。先々代が浅草で蕎麦屋を、先代が日本橋で「天八」という天婦羅屋を営んでいた。
「芳村の天丼を食べたかった!」と遠方からでもお客さんがわざわざ足を運ぶ店。そういう店を目指して、天婦羅を揚げる吉村さん。
さまざまな人が集まる東京では、万人に好まれる薄味にこだわったが、高崎に来てからは少々濃い目の味を意識する。それが地元の味であり、自分たちの舌もそれを好むようになった。とにかく新鮮でおいしい野菜が手に入るのが有り難いという。
●逸品を支えるこだわり
・こだわり、「油と火加減」
天婦羅の命は、油と火加減。良質で高価な油を使い、香りを抜いた匂いがつきにくい最上級のごま油を適量ブレンドして、風味のよい天婦羅に仕上げる。
・こだわり、「米」
米の一粒一粒がふっくらつややかで味わいのあるご飯は、いろいろ試した結果市内のある米屋さんのブレンド米を使用している。もちろん季節による米の状態を熟知して炊き上げる技術があってこそだ。
・こだわり、「揚げたて」
天婦羅は揚げたての熱々を食べたい。カウンター席がお勧めだが、他の席でも2度、3度と分けて揚げて出してくれる。夜は、1品ずつ揚げてくれる天婦羅をつまみに酒を味わえるカウンター席が人気だ。
・こだわり、「つゆ」
専門店ならではのとろみのあるつゆが決め手の「天丼」は、店主お勧めの逸品だけあって、甘すぎず、からすぎず、あっさりと、素材の味のじゃまをしていない。天婦羅はつゆを吸っても、ぐったりしていない。
・こだわり、「塩」
天つゆだけでなく、塩、抹茶塩、そしてちょっと珍しいカレー塩とお好みの味をプラスすることによって、いろいろと味わえる。このカレー塩は意外と評判で、特に野菜には絶妙な味わいを満たしてくれる。パリッとした薄い衣に包まれて素材のうまみが生きる芳村の天婦羅は、吉村さんの熱い想いを包み込む。
吉村 晴造さん
住所:高崎市飯塚町1543-14
電話:027-327-7001
営業時間:ランチタイム11:30~14:00(火曜~土曜)1、000円前後から
ディナータイム17:30~21時(ラストオーダー)2,000円弱から
※日曜日昼のみ完全予約制 月曜定休
http://machi.goo.ne.jp/027-364-4656
※メニュー・価格は取材時点のものです
高崎商工会議所『商工たかさき』2008年2月号