コンサルタント100人のプロ集団
株式会社アイ・ディー・エー
(2011年12月)
「釜石の奇跡」の裏方にアイ・ディー・エー
東日本大震災の大津波から、釜石市内の児童、生徒のほぼ全員が無事に逃げ延び、「釜石の奇跡」と大きく報道された。釜石市で子ども達の防災教育を行った群馬大学・片田敏孝教授の取り組みが全国から注目されているが、片田教授のプロジェクトメンバーとして、同社の社員が加わり、研究の中心的な役割を果たしている。
釜石市の他にも多くの実績がある。防災計画の見直しにより、今夏の豪雨による大洪水から新潟県三条市の住民を守った。
高崎に日本の頭脳
同社は、公共工事の施工管理、土木設計を行う総合建設コンサルタントで、防災関連では国内トップ水準の技術を持つ専門家集団だ。片田教授が取締役を務める研究所を独立部門として持ち、ハザードマップの作成や災害シュミレーション、災害情報提供、防災教育を全国で展開している。社員は土木、設計の専門家など100人を超え、技術士・工学博士はもとより大学の特別研究准教授もいる。今井社長が「高崎に日本の頭脳が集まっている」と胸を張る精鋭だ。国交省などから毎年表彰を受けるなど、高い技術レベルを誇る。
今井社長は長野県出身で、ダムなど大規模公共工事に携わってきた。平成2年に、同社を設立するとき、予定されていた複数の大規模工事を地図上に記してみたら、その中央が高崎市だったのでここに本社を置いたという。高崎を拠点に、関東、東北、関西で12事業所を展開している。
日本一の防災専門家集団
「津波や川の濁流は、想定を超えて押し寄せる。ハザードマップではここまで来ないと油断し、避難が遅れ亡くなるケースもある。避難勧告が出るまで家でじっとしているのが、これまでの考え方だった」と、今井社長は防災に関する認識の根本からメスを入れた。
災害時に住民一人ひとりが自ら判断して行動することを主眼に、地域での防災ワークショップを開催しきめ細かい指導にあたる。
災害は、日本全国どこでも起こりうる。防災対策は、喫緊の社会課題として対応が急がれ、同社の技術は全国の自治体から注目されている。今井社長は、「防災に関しては、最先端の研究成果を提供したい」と意欲を見せる。高崎が防災研究の先進地として全国に名を馳せるに違いない。
株式会社アイ・ディー・エー
- 代表取締役:今井久登
- 高崎市片岡町三丁目1番6号
- TEL:027-345-6100
- http://www.ida-web.jp/