グランプリ獲得で雪辱を果たす
(2010年10月)
グランプリ獲得メニュー「赤城鶏と群馬県産野菜のミネストラ仕立て」は9月30日より各店に登場した。(819円 12月末まで)
料理人・専務取締役 関崎晴五さん
シャンゴ株式会社
先の9月20日(祝)、“パスタの街高崎”をアピールするコンテスト『キングオブパスタ2010』で、グランプリ受賞が告げられた瞬間、関崎晴五さんは万感胸にせまった。いまだかつて、これほど手に入れたいと願ったものはなかった。この一年間ずっと胸につかえていた雪辱を果たすことができた。
このコンテストは、高崎市内のパスタ店10店舗が、地元産の食材を使った自慢の一品を会場で調理し、来場者がチケットを購入し食べ比べて順位を競うもの。
「シャンゴ」といえば、高崎パスタのルーツであり、社長であり父親の省一郎さんは、多くのお弟子さんを育て独立を支えてきた高崎パスタの“父”。そのシャンゴが、昨年のコンテストでベスト3にも入らなかったという事実が重くのしかかった。
「本当に悔しかった。来年は絶対雪辱を果たそうと誓い、昨年コンテストのあった翌日から動き出しました」。晴五さんの率直な言葉から思いの強さが伝わってくる。
晴五さんをリーダーに、早速プロジェクトチームが結成された。“勝つためのメニュー作り”は地元の食材探しから始まった。手分けして県内の産地を回ると、素晴らしい農産物との出会いに感動した。
「この素晴らしい食材で料理を作りたい。群馬県人の誇りを感じ、料理人として、この美味しさを他県にも発信したいと心から思いました」。晴五さんは料理人としての初心を呼び起こされた。メニュー作りのポイントを、1.インパクトの強いもの。2.調理がスムーズに進むもの。3.群馬の香りを伝えるもの。4.群馬の食材の良さをアピールできるものに絞り、大変な試行錯誤を重ねた。そして出来たメニューが「赤城鶏と群馬県産野菜のミネストラ仕立て」。県内産強力粉とセモリナ粉をブレンドした手打ち麺、10種の県内産野菜の入ったトマトソースと赤城鶏のスープのコラボで美味しさが膨らむ一品だ。
この一年間のスタッフ皆の頑張りは、食材の知識を広げ、様々なノウハウを蓄積し、何より意識の変革をもたらした。
コンテスト当日、昨年の倍の8人で「火事場のバカカ」で臨んだ。全力を出し切った爽快感とグランプリ受賞の達成感。父・省一郎さんに吉報を告げると「久しぶりに見た」晴々した笑顔が返ってきた。「本当に良かった」。晴五さんは何度も喜びをかみ締めた。
シャンゴ株式会社
本部:高崎市問屋町1-10-24
TEL:027-362-7938