期待以上に良かった商工会議所の講習会!
(2010年10月)
高崎商工会議所では、経営者、管理者、従業員を対象としたさまざまな分野の研修を開催している。
参加者の人数が少ないコースもあり、まだまだ知られていないようである。しかし、本当に知られていないのか?何か魅力に欠けているのだろうか?それとも行っても無駄だと思われているのか?または開催が平日の日中だから参加できないのか?
概ね参加者からは「良かったですよ」という言葉やアンケート結果を得ている。
そこで会議所の講習会は本当に役に立っているのか、受講者の生の声をうかがうことにした。
新入社員教育に集団受講
6月16日実施した“ビジネス電話講習会”へ12名の集団参加があった会社に話を聞いた。
この会社では、受講料金が安いことももちろんだが内容と開催時期がピッタリ合致し、今年初めて新人教育の一環として受講を決めた。担当上司によると「新入社員たちは自社の教育を1ヶ月受けた後、各部署に配属されました。その後1ヶ月半、実際の業務でお客様に電話で対応し、困った場面を経験していた新入社員たちにとって、6月中旬の“ビジネス電話講習会”はまさにタイムリーでした。我が社単独で講師の方を招き講習会を実施するのは難しいことです。受講は会社として初めてのことでしたが、プロの講師による具体的な内容に、全員が有益だったと感想を述べています」。
会社の新人教育に、今回は“ビジネス電話講習会”をフォロー講座として取り入れ、成功した例である。少人数で外部講師による講習会は不可能だが、会議所の講習会を取り込んで上手に活用した。内容も充実していて期待以上の成果を挙げた成功例である。
それほど期待はしていなかったが
7月16日に開催された講習会“接客セミナー”の受講者の中に、会社内の掲示板でこの講習会を知り参加した方がいたので、その会社を訪ねてお話を聞いた。
新日本情報システム(株)(春山武章社長、菅谷町)は、数年前から掲示板に、会議所開催講習会の年間予定表と、各講習会のチラシを貼っている。取材に訪れた日も、あった!“コーチングセミナー”と“生産現場改善セミナー”のチラシが掲示板に。(貼ってくださっている。超、感激!)
社長をはじめ従業員の方々が掲示板を見て希望の講習会に申し込む。そして受講後は朝礼で、受講できなかった社員たちをはじめ皆に報告する。
受講者の篠原勉部長、福島聡係長は「料金が手軽で、しかも内容は有意義なものでした。また講習会を受講したいし、皆にも勧めたいです」。「今まで体系立てて話を聞いたことがなかったので、とても役立ちました。内容も実習などが多く、飽きることもなく、わかりやすかったです」。時間をやりくりしてやっと受講できた講習会に満足のようだ。
自らも経営者対象のコースを何度か受講した春山社長は「期待していなかったのですが、料金が安かったのでとりあえず参加してみました。すると予想に反して、初めて聞くことが多く有益でした。会社にとって社員の教育は大事なこと。私自身まだまだ知らないことが多く、教えることができないことを、従業員たちは講習会で知ることができます。もちろん本人のやる気が重要ですが、支障のない限り参加させたいですね」。
会社ぐるみで掲示板と講習会を有効に活用している。ここでも会議所講習会が役立っている。
●受講者は大満足!
ほかの受講者の方にも話を聞いてみた。“新入社員研修”と“ビジネス電話講習会”を受講した(株)群成舎(芝崎勝治社長、上並榎町)の新入社員、清水梨恵子さんは、「顔が見えない電話だからこそ、笑顔で対応することが大切だと教わりました。“もしもし”はNGワードということも初めて知りました」。
意外と知らなかったこと、思い込んでいたことが確認できた。今まで漠然としていたことが、受講後明確になり、再確認できたという感想が目立った。安い受講料で、内容にも満足、高評価を得ている。
まずは、一度参加を
今回は、好評をいただいた受講者の声を集めた。「とにかく受講料が安い!」「講師の説明がわかりやすい!」「即、実践で生かせる!」参加者からは高評価をもらえているのだから、講習会としての方向性は間違っていないと確信する。
講習会を有効に利用していただくためには、経営者の方のより多くのご協力をお願いしたい。
開催側としては、皆様に受講して本当によかった、と言われるよう精一杯、努力と時間とお金を費やしている。
とにかく、一度受けてみませんか?会議所の講習会を!
高崎商工会議所『商工たかさき』2010年8月号