群馬県、第一号/育児いきいき参加企業に認定

(2010年7月)

群馬県、第一号/育児いきいき参加企業に認定社員同士のコミュニケーションも抜群

群馬県、第一号/育児いきいき参加企業に認定平成21年度「群馬県育児いきいき参加企業」県知事賞を受賞

群馬県、第一号/育児いきいき参加企業に認定社長の池田さん

株式会社スリーアイ

●社員の負担を減らすことがきっかけ

 ソフトウェア開発を行うスリーアイは、社員50名(うち女性7名)で平均年齢は32歳。この若いパワーと発想力で、システム開発をはじめ、めまぐるしく変わるソフトウェア業界で、最先端技術を駆使して開発を行っている。最近では自社ブランドとして携帯電話のiPhone(アイフォン)で使用する高機能単語帳『Muratan』を開発販売するなど、新分野にも積極的に取り組んでいる。


 ソフトウェア業界では、夜遅くまで作業することは珍しくないが、同社では社員の負担を少なくするため、早くからフレックス勤務やノー残業デーを採用している。


●会社のためにも、社員のためにもプラスになった育休制度

 育児休暇取得制度を、2年前に女性社員が申請したのがきっかけだった。池田さんは普段から社員と密にコミュニケーションをとっていたため、この社員の家庭状況もよくわかり、会社としてバックアップすることになった。


 「スキルアップの意欲があるのに、辞めなくてはいけないのでは、彼女にとってもったいない。社員が結婚や出産を機に辞めてしまうと、会社にとって人的パワーがマイナスになってしまいます」と語る。ソフトウェア開発において女性特有の注意力や細やかさが必要であると考えている同社は、女性にもっと長く働いて欲しいという考えもあった。


 社員の3分の2は既婚者。子どもを持ち、似た境遇の者が多く相手のことも理解しやすい。復帰した彼女の仕事を、周囲のスタッフがフォローする。その心遣いに応えようと、彼女は今まで以上に力を発揮した。  その後、幼稚園に送迎する男性社員の勤務時間を短縮するなどの支援を行い、男性も女性も子育てに参加しやすい環境を整えている。


●働きやすい環境が会社を支える

 女性社員の育児休暇が始まろうとしているときに、「群馬県育児いきいき参加企業」を県が募集しているのを知り、手を挙げた。


 これは、育児休業制度の充実・利用促進を図り、働きやすい環境づくりを推進する中小企業の取り組みを支援する制度。今でこそ、県下で450社以上の参加があるが、そのときは数社だけ。その取り組みが認められ、平成21年度の優良企業として群馬県知事賞を受賞した。


 今後も家庭を大切にした、働きやすい職場をつくり、社員の力が十分に発揮できる会社を目指している。


~会社概要~

社長:池田 康雄
住所:高崎市上佐野町1085-3
TEL:027-324-6711
FAX:027-324-9588
URL:http://www.3i-net.co.jp/

 

高崎商工会議所『商工たかさき』2010年7月号

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