「兄弟でしっかりやれよ!」
(2010年6月)
水路補修工事
左から真徳さん、善徳さん、徳三郎さん
有限会社須田ホームサービス
大正時代から赤坂町で米と豆炭・練炭の卸売業、終戦後は小売業を営み、旧市内を中心とした地域に密着し商品を供給してきた。徳三郎さんは3代目で、四人姉妹の長女と結婚して入り婿となった。「8年間サラリーマンをやってきてこの道に入りましたが、仕入れから販売とモノを動かしただけで利益が派生する世界には違和感を覚えました」と話す。
燃料の主流がガスに代わる中でその供給のみにとどまらず、設備工事などサービスを付加することによって利益を上げることにこだわった。昭和48年に(有)須田ホームサービスを設立し、水周りの住宅リフォーム事業も積極的に展開する。
今や二人の息子が二本柱となって会社を牽引しており、徳三郎さんはボランティア活動にも熱心に取り組めるようになった。
長男の善徳さんは営業と業務のスケジュール管理や調整、次男の真徳さんはリフォームを中心に業務を行っている。「不景気だが、後継者がいて仕事が回っているだけでも恵まれている」というのが、親子三人の実感だ。
設備関係の専門学校に進み、大手の設備工事会社への勤務を経て家業に入った善徳さんにとって、幼いころからの両親の“刷り込み”が功を奏したか、家業を継ぐのは当然のことだった。
次男の真徳さんは高校・大学とラグビーに熱中し、卒業後は家業に入る約束で、金銭的な無理を聞いてもらった。現在社員10名中4名がラグビー部の後輩で、鍛え抜いた体力と忠誠心は大きな戦力となっており、先行投資も十分元が取れた。
「たまに俺の頼んだ仕事のスケジュールが入ってないことがあるんだ」とぼやく徳三郎社長に対して、「聞いてないよ」と飽きれ顔の善徳さん。ニヤッとほほ笑む真徳さん。お互いに口数も干渉も少ない男の職場という感じだが、“ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン”(一人はみんなのために、みんなは一人のために)のラグビー精神でスクラムを組み、力を合わせ家業を盛り上げていこうという機運に満ちている。
ちょっと一言
住まいの総合サービス店。給排水設備工事、ガス機器の販売・設置・メンテナンス、ガス設備全般の設計・施工、リフォーム全般、土木工事全般を営業品目としている。体育会系の若いパワーがチームワーク良く、迅速・確実な工事でお客様の信頼にお応えします。
有限会社 須田ホームサービス
代表取締役 須田徳三郎さん
専務取締役 須田 善徳さん
須田 真徳さん
営業所:高崎市菅谷町63-1(本社:赤坂町80)
電話:027-373-4156
高崎商工会議所『商工たかさき』2010年6月号