野球も食も、持てる力で地域を元気に
(2009年11月)
もつ鍋(塩、味噌、しょうゆ)1人前 1,280円
オーナーの秦監督
もつ野菜鍋 川(SEN)
秦さんは、プロ野球選手として16年間活躍し、引退後はコーチや解説者を務めてきた。そして “地域の子どもたちを地域とともに育て、全力のプレー、フェアプレーを行うことで、子どもたちの規範となり、夢を与える”ことを理念とした野球チームを目指したいという群馬ダイヤモンドペガサスの理念に共感し、単身群馬にやってきた。
「野球を通して人間的な魅力ある人材を育てたい。選手である前に社会人として通用することを重視したい。時間厳守。たばこ・長髪・茶髪・髭はだめ。ルールを守れない選手は試合に出しません」と、初代監督としてチームに普遍の哲学を構築する。
そんな秦さんが、もつ野菜鍋店「川(SEN)」を7月21日に高崎市九蔵町のホテル、パークイン高崎2階にオープンした。「外食ばかりなので、落ち着ける場所が欲しい」「美味しいものを地域の人に提供して喜んでもらいたい」「ユニホームを脱いだ選手が社会人として歩む際の力になりたい」など、理由はいくつかあった
野球選手は体が資本。全国を巡ってよく飲みよく食べて、かなりのグルメになった秦さんは、選手たちの意見をくんでキャベツやニラのたっぷり入った牛もつ鍋を店の看板メニューにした。そのほかにも熊本の馬刺しや富山の白海老、店のラベルの付いた大分の焼酎など、新鮮で素材の良さが感じられる秦セレクションがいろいろと味わえる。
我が家のダイニングのように寛ぎながらも、来店するお客様に目配りを欠かさない姿に、心ゆくまで食を堪能して欲しいという気持ちがにじむ。
人を良くすると書いて“食”。よい食事は健やかな心と体を養う。野球を通じ、食を通じて秦さんが目指すのは、人を育てること。子どもたちに一生懸命生きる素晴らしさ、その先にある希望を伝え、地域を元気にしていくことだ。
ちょっと一言
秦さんの友人であるタレントの川崎麻世さんがインテリアデザインを手がけたことでも話題になった、「もつ野菜鍋 川(SEN)」。
ご予約やご来店の際に「『商工たかさき』を見た」と声をかけていただくと、お客様全員に個人名入り秦監督のサイン色紙がもらえるそうです。
もつ野菜鍋 川(SEN)
オーナー:秦真司
住所:高崎市九蔵町31-1パークイン高崎2F
電話:027-321-9997
営業時間:18:00~ 定休日:木曜日
高崎商工会議所『商工たかさき』2009年11月号