人にも環境にも優しい天然塗料
(2009年11月)
ビオファ塗料で塗装した施工現場(床・壁)
阿久津和美さん
有限会社ビオファジャパン
ペンキやワックス、接着剤など、住居にはあらゆる箇所で塗料が使用されている。床や壁などの保護や美装に加え、撥水・遮熱などの機能性を付与する製品も数多く開発されている。近年では環境問題やアレルギー対策が重視される風潮が高まり、化学物質を使わずに自然原料のみを使用した天然塗料が人気を集めている。
ビオファジャパンは、環境先進国ドイツで高い評価を得ているビオファ社の日本総代理店として、高品質な天然塗料の輸入・販売を行っている。この天然塗料は自然素材から生成しているため、健康や環境に害を及ぼすことがほとんどない。溶剤(樹脂と色粉を混ぜ合わせる役割)にはレモン汁などの柑橘系皮油を使用しているため、塗料独特の臭いも改善。『木の呼吸を妨げない塗料』として、プロからも高い評価を得ている。「化学塗料は木材の表面に膜を造って保護しますが、通気性が阻害されます。ビオファ塗料は微細な網目状の膜を造り水分子をシャットアウトし、木材の呼吸を妨げない構造になっている。そのため調湿効果(湿気の吸収や放出)にも優れている」。
希釈の必要がなく、開封後すぐに使えるという手軽さもあり、ホームページなどを介して一般ユーザーからの注文も増えているそうだ。事前に補修したい箇所を聞き、適した塗料やその使用方法など細かくアドバイスするという阿久津さん。「最も多い相談は、キッチン廻りの床やフローリングの汚れです。オイル塗装の床に関して汚れが落ちにくくなった箇所やキズが目立つ箇所を取り除く為に木材の表面を研磨するようにお勧めしています。(ただし、ウレタン塗装床は全面研磨が必要となります)張り替えよりも格段に安く、仕上げにビオファ塗料で保護することで、新品同様の美しさと保護機能が蘇ります」。
環境や人体への影響を考慮した塗料に加え、阿久津さんの専門的知識が融合したことで、良きアドバイザーとしてのサービスが提供できるようになった。エコブーム、健康ブームの波に乗り、ビオファジャパンの存在は、より一層身近なものになっていくだろう。
ビオファの天然塗料とは
ビオファの天然塗料は、観音山ファミリーパークの施設や市内小学校などの公共施設にも使われている。オイルとワックス機能を備えた床用のパーケットオイル(0・75L)6、825円で20㎡から30㎡の床を塗ることが出来る。容量単位では化学塗料よりもやや高めだが塗装面積を考えるとリーズナブルな値段と言える。
有限会社 ビオファジャパン
代表取締役 阿久津 和美
住所:高崎市箕郷町生原539-3
TEL:027-371-4136
FAX:027-371-4224
URL:http://www.biofa.co.jp/
高崎商工会議所『商工たかさき』2009年11月号