国内最高レベル・機密書類廃棄のプロ
(2009年10月)
現金輸送車と同等のセキュリティが装備された回収車
「F.K推進室長」栗田詳久さん
株式会社日本フォレスト
機密保護に特化し時代をつかむ
日本フォレストは平成3年に設立し、企業の機密書類の機密抹消処理に特化した業務で業績を伸ばしている。個人情報、企業機密の漏洩や改ざん、盗難が企業生命を左右しかねない社会問題となる中、同社は、回収から機密抹消処理、リサイクルに至るまで高いセキュリティシステムを構築し、顧客の信頼を広げることに成功した。「個人情報保護法の施行によって、企業の意識が大きく変わってきた」と栗田詳久F・K推進室長は言う。
現金輸送と同じセキュリティ
同社の業務は、通常の産業廃棄物処理と違い、外部への情報漏洩が絶対に許されない。機密文書を国内最高レベルのセキュリティにより機密抹消・リサイクルをしている。しかし、機密保護をうたっていても、実際はずさんな処理をしている業者も少なくない。
同社は、この分野に初めて高度なセキュリティシステムを持ち込んだ。回収車は、現金輸送車と同等のセキュリティで、盗難防止の警報装置により何重にもロックされている。機密抹消処理を行う施設の出入りは二重三重に施錠され、遠隔操作で認証されないと解除されない。作業衣にポケットは無く、入退室時はボディチェックを受ける。まるで映画のようだが、「まだまだ見えない部分にも高いレベルのセキュリティがあります」。実際にお客様が視察すると、セキュリティの高さを納得してもらえるそうだ。
安心安全・使いやすいシステムが評価
一般的に機密書類の処分と言えばシュレッダーだが、バインダーを外し、クリップやホチキスを外したり、前処理が必要だ。またシュレッダーごみは、再資源化しようとしてもパルプ繊維が断裁されているため、実際には再生紙にならないことが多い。
同社の処理方法は、回収後、セキュリティエリアにて書類とクリップなどを分別し特殊大型破砕機で数ミリの紙片に破砕する。微細にちぎる方法なので、繊維が残り、再資源化効率に優れている。機密文書の機密抹消処理記録は、リサイクルによるCO2削減量とあわせて企業に報告されるので、環境取り組みとしても極めて有効だ。
この方式を全国10社と提携し、LLP組織によるネットワーク「全国情報セキュリティ&リサイクルネットワーク」を設立。今年、大手メーカーから全国650カ所の機密文書処理を受注したことで、問い合わせが急増しているそうだ。
株式会社日本フォレスト
社 長:芝崎 勝治
住 所:高崎市上並榎町129-1
電 話:027-380-2366
URL:http://www.eco-club.jp/
高崎商工会議所『商工たかさき』2009年10月号