西欧医学からも注目される漢方 高崎唯一の専門店
(2009年6月)
有限会社高崎漢方薬局
薬害で気付いた漢方の大切さ
中国の漢から日本に伝わった漢方。自然の薬効で副作用が少なく、古くて新しい医学として西欧医学からも注目されている。小山内さんは、大手医薬品メーカーに勤務し、新薬の研究開発に携わっていた。開発の過程で自分も薬害被害者となったことがきっかけで、漢方医学の大切さに気付いた。四千年の歴史を引き継ぐ漢方。文献の中には何千もの漢方薬が記されており、現在、三百種類が医薬品として認可されている。
高崎のまちで漢方薬一筋
高崎漢方薬局は昭和51年に元紺屋町で開業した。小山内さんは深谷市の出身で、近郊に店舗の適地を探したが、魅力を感じるまちがなかった。高崎線沿線を全て歩き、本庄まで来て諦めかかった。ついでだからと高崎に来て駅を降りた時、「ここだ!」と決めた。まちの活力を感じたそうだ。平成元年に田町の現店舗に移り、「高崎に来て大正解」と振り返る。
開業時から、新薬・化粧品・雑貨は扱わず漢方薬一筋。「私達でしかやれないことを」と、活路を開いてきた。ご主人の信さんは気功整体の資格を持ち、協力してお客に喜んでもらう。一年に数回、中国へ行き最新の研究を学んでいる。近県を始め、海外居住者、外国人のお客様も増えているという。
患者の体質や症状にあわせた処方
人間を観ることが小山内さんの基本姿勢だ。お客への質問は細かく、本人にとって関係がないような事も薬選びのポイントとなる。同病異治、同じ症状でも人によって薬が違う。カゼ薬も二、三十種類ほどあり、薬選びには経験が必要だ。一回に渡すのはカゼなどの場合は三日分、慢性病でも二週間程度。症状や体質の変化に応じて薬が変わってくる。
慢性病、アトピーなど皮膚疾患の多くのお客が「色々試してみたのだが」、「今の治療が本当にいいのだろうか」と訴える。予防と根本治療が漢方の得意分野。薬食同源、食事や睡眠など生活指導も重要だ。最近では不妊症の相談も多く「若い時に体がきちんとつくれていない」と心配顔だ。 日本人の三大疾病、持病や遺伝による体質、老化など、誰しも不安を抱えている。こうした分野にも漢方による予防が取り組まれている。「漢方では抗老防衰、活血補腎と言い、一定の効果が認められています」。 ガラス容器に様々な生薬が保存されている
社長:小山内 暎代
住所:高崎市田町86-4
ライオンズマンション1階
電話:027-326-8418
URL:http://www.takasaki-kanpou.co.jp/