思いたったら吉日、夢を現実に!
(2009年5月)
昨年12月のクリスマス・フラワーデサインスクールの様子
山本美津子さん
Design Room Mitsuko
昨年、渋川で20年開いていたフラワーデザイン教室を念願の高崎に移転した山本美津子さん。前橋や渋川からも来やすい場所にと選んだ棟高町に「Design Room Mitsuko」を新築オープンさせた。
厳格な家で育った山本さん、女の子の仕事は学校の先生か銀行員、看護婦と言い切る父の言葉通りに銀行勤めを始める。仕事を始めてみると、自分のやりたいことは他にあるのではないかとの思いが募り、銀行を辞めフラワーデザインの道へ進む。欧風フラワーデザインを勉強するために渡欧もした。
最初に教室を始めた頃は、渋川や高崎の結婚式場専属フラワーデザインと教室の掛け持ちだったが、その後フリーとなり、桂由美さんのウエディングドレスショーなどのフラワーデザインを担当し、また海外での仕事までこなすようになった。
500坪の畑を借り、無農薬のラベンダーを育て始めたのもこの頃。自分で使う花は自分で育てたいと、朝早くから畑に出かけ花の世話をした。思い立ったら行動してしまう性格、1日が24時間では足りないほどの忙しさも、楽しい仕事だからこそ苦にならないと言う。
やがて知人からアメリカで教室をやらないかという誘いを受け、二つ返事でアメリカでの教室を始める。一度出かけると1ヶ月ほどアメリカに滞在し教室を開くことが年に2回~3回あり、日本での仕事と掛け持ちになった。言葉ならなんとかなると、現地で英語を覚えるというまさにチャレンジ精神の持ち主だ。単身アメリカへ渡り、最初に「私は英語が話せないから助けて」と言うと「今、まさに英語を話しているじゃないか」と笑って返事が返って来た。誰とでも親しくなれてしまうのも山本さんらしい。活動的に見えて、実は着物が大好きで、古風な一面を持ちアメリカでの生活は着物で過ごし、教室でも着物姿で教えた。
現在は、高崎での教室を中心に、結婚式のコーディネートなども行っている。これからの夢は、アメリカのフラワーデザイン教室とともに、アメリカで本格的な着物の着付け教室をやること。お互いの文化を知り、楽しい授業をしたいと話す。「60才、70才、80才になってもその時々の生き方に胸を張れるようになりたい」と山本さんのチャレンジはまだまだ続いて行くようだ。
ちょっと一言
ラベンダー作りは海外出張が重なり育てることが難しくなったことから一度は辞めてしまったが、今年また500坪の畑を借りてラベンダーやハーブ作りを始める。今回は教室の生徒さん達にも参加してもらい、自分で育てた花を摘んで、フラワーデザインに使ってもらう。市場の花は真っ直ぐできれいだが、自然の花には顔がある、自分で育てた花を使うことで広がりが出てくる。
Design Room Mitsuko
代表:山本美津子
高崎市棟高町1070-11
TEL:027-386-2150
URL:http://www9.plala.or.jp/DRM/
営業時間:AM10:00~PM7:00 月曜・隔週日曜休み
高崎商工会議所『商工たかさき』2009年5月号