『ぐんま優良木造住宅』 県産材を使った家造り
(2009年5月)
県産唐松を床材に使用した客間
代表取締役 新井政広さん
株式会社アライ
群馬県は県土の6割近くが山林面積であり、その内6割~7割を杉の木が占める。この豊富な資源から生まれる“ぐんま優良木材”を一定量以上使用し、その他の基準をクリアした木造住宅は〝ぐんま優良木造住宅〟として認められ、新築の場合、群馬県から最大50万円の助成を受けられるという制度がある。県産木材の有効活用と、その使用量拡大を狙いとした全国でも先進的な取り組みである。
アライは、“ぐんま優良木造住宅”の建設相談ができる会社のひとつである。元は材木商を営んでいたため、木材に関する知識や技術など、様々なノウハウを持ち合わせている。人間の生活に欠かせない木材資源を大切にする気持ちから、「木は友達」と位置付け、県産材の活用により、地域の自然が活性化するよう取り組んでいる。
「お客様の健康と安心・安全が確保できる家造りを念頭に置いて、地域性を考慮した住宅を提供して来ました」と話す新井社長。快適な木造住宅を提供するために、長年にわたって木材の特性を研究し、詳細なデータを集めてきた。そして磨き上げられたのが高気密・高断熱の技術だ。「高気密・高断熱の住宅にすることで、冷暖房を始めとするエネルギーが大幅に削減できます。エネルギー消費量を従来の25%まで抑えたエコハウス造りに挑戦しています」と新井社長。
高気密・高断熱は省エネにつながると同時に、家中の温度が均一になる。また、壁体内に湿気が入りづらいとともに、入ってしまった湿気も外に追い出す工夫がしてある。したがって木材が傷む原因である壁内結露の防止にも繋がる。つまり、家屋の耐久性の維持にも絶大な効果を発揮する。 アライの高気密・高断熱の技術は、次世代型省エネ基準をクリアするため、“ぐんま優良木造住宅”の助成に加えて、さらに“省エネルギー住宅割増補助”で群馬県より上限10万円の助成も受けられる。
快適さと省エネによるコスト削減、さらには環境への配慮。時代のニーズを的確にとらえ、これらを三位一体で追究するアライの家造りに、さらなる期待が高まる。 自然の恵みを最大限に活かすために
県産材を使用するだけで良い家ができるわけではない。アライは事前に風の通り道、太陽光の角度、晴天率など、自然データの分析に力を入れ、住宅の断熱化を考慮する。自然条件との調和を考慮し、綿密な設計と確かな施工が行われることで、初めて木材本来の性能や風合いを発揮できる。
株式会社アライ
住所:高崎市飯塚町382-7
TEL:027-361-4349
FAX:027-362-9682
URL:http://www.kk-arai.com/
高崎商工会議所『商工たかさき』2009年5月号